企業の責任と持続可能性

CCS(Carbon Capture and Storage):CO2排出量の削減とコンプライアンスの確保

2026-10-27

二酸化炭素回収・貯留(CCS:Carbon Capture and Storage)は、CO2排出量の削減と環境目標の達成を目指す組織にとって、ますます重要な取り組みとなっています。特に、セメント、鉄鋼、化学産業など、排出削減のための代替手段が限られている、あるいは存在しない産業において、CCSは大きな役割を果たしています。

各国政府や規制当局は、政策、インセンティブ、資金面でのリスク低減策を通じて、産業の脱炭素化を進める手段としてCCSを推進しています。CCSプロジェクトには、排出事業者、輸送・前処理事業者、貯留事業者など、複数の事業者が関与することが一般的です。この長く複雑なバリューチェーンにおいては、システム全体の透明性を確保するために、正確な測定、信頼性の高い報告、そして独立した検証が重要です。

透明性向上に向けた定量化と検証

CCSプロジェクトでは、まず産業施設から排出されるCO2を回収し、その後パイプラインや船舶などのインフラを通じて輸送し、最終的に地下へ貯留します。CO2の輸送および貯留には複数の企業や事業者が関与することが多く、プロセスの各段階においてCO2データを正確に測定・報告することが不可欠です。

そこで重要となるのが、Quantification and Verification(Q&V:定量化および検証)です。Q&Vは、バリューチェーンの各段階でデータを正確に測定・報告することを可能にし、ステークホルダーからの信頼向上に貢献します。また、組織のリスク低減と規制遵守の確保にも役立ちます。

強固なQ&Vの仕組みにより、複数の事業者間でのデータ報告の一貫性が確保され、透明性が向上します。さらに、独立した検証が可能となり、投資家の信頼向上につながります。

バリューチェーン全体にわたるCO2の追跡とモニタリング

CCSの信頼性を確保するためには、CO2を回収段階から地下貯留まで正確に追跡することが不可欠です。これにより、事業者はプロセスの各段階におけるCO2の量を比較することができます。
バリューチェーン全体にわたり、CO2の流量や組成を測定するための計測システムが用いられており、ステークホルダーからの信頼確保を支えています。しかし、計測機器の性能、環境条件、測定方法などの要因が最終的な測定結果に影響を与える可能性があります。そのため、事業者はこれらの不確かさを理解し、文書化することが重要です。

不確かさを特定し、堅牢な検証手順を適用することで、事業者は信頼性が高く透明性のあるデータ報告を実現できます。これにより、企業は規制要件を満たし、投資家の信頼を高めることができます。
また、CO2が地下に貯留された後は、その状態を効率的にモニタリングすることが重要です。貯留事業者は、CO2が貯留サイト内に安全に留まり、圧入時から坑井閉鎖・廃坑後の長期にわたって想定どおりの挙動を示していることを確認しなければなりません。

そのために、CCSプロジェクトでは、各貯留サイトの特性やリスクに応じて策定されたMMV(Measurement, Monitoring and Verification:測定・モニタリング・検証)計画を適用します。MMV計画では、複数のモニタリング技術を組み合わせることで、貯留の健全性を評価し、CO2の移動状況を追跡するとともに、是正措置が必要となる可能性のある異常な状態を特定します。
さらに、独立監査や定期的なレビューを実施することで、バリューチェーン全体においてモニタリングシステムが有効に機能していることを確認します。

ダウンロード:CO₂地中貯留における測定・監視・検証(MMV)計画監査(英語)

CCS保証サービスの信頼できるパートナー

透明性、追跡可能性、信頼性のあるCO2排出量報告に対する規制当局、投資家、ビジネスパートナーからの期待が高まるなか、独立した検証の重要性も高まっています。ビューローベリタスは、CCSのバリューチェーン全体にわたり、独立した検証、保証サービス、技術的専門知識を提供することで組織を支援しています。

当社は、測定・検証プロトコルの妥当性確認、データ品質の評価、CO2算定手法のレビューを実施しています。また、不確かさ評価の内容を確認し、モニタリングシステムが有効に運用されていることを検証します。

さらに、Measurement, Monitoring and Verification(MMV)計画に関する独立監査を実施するとともに、ISO 27914などの国際規格への適合を支援しています。

ビューローベリタスは、独立した保証サービスを通じて、組織が信頼性の高いデータを提示し、ステークホルダーの信頼を強化し、投資を呼び込み、規制遵守を確保できるよう支援しています。また、CCSプロジェクトのバリューチェーン全体を通じて、リスク低減、効率向上、透明性の実証をサポートしています。

※Bureau Veritas (Global) での対応となります

【ビューローベリタスのサービス】
CCUS(Carbon Capture Utilization and Storage):二酸化炭素回収・利用・貯留技術

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