EAW（電気電子・自動車・無線）のグローバルネットワークのご紹介

2020年の最後の記事として、改めてビューローベリタスの消費財検査サービスのうち、電気電子・自動車・無線の分野のグローバル活動についてご説明します。

電気電子・自動車・無線分野は、大きく分けて、以下の6地域でサービスを展開しております。

• EMEA（欧州・中東・アフリカ）
• LATAM（メキシコ・中南米）
• N.AMERICA（北米）
• NEA（北東アジア）
• SEA/SA（東南アジア・南アジア）
• China/Taiwan（中国・台湾）

今回は各地域の主な拠点、およびサービスをご紹介します。

EMEA（欧州・中東・アフリカ）

欧州では、電気・電子の認証機関として1882年からの歴史を持つLCIE Bureau Veritasが、フランス国内に5拠点で活動しています。
電気電子、無線、自動車や車載機器の試験・認証をはじめ、宇宙航空、鉄道、船舶機器や医療機器、再生エネルギー、サイバーセキュリティに関する試験・認証など多くのサービスを展開しています。
また、日本では、LCIEの認定監査員がEマークの試験、および認可サービスを提供しております。

ドイツでは、Bureau Veritas Consumer Products Services Germanyと7layersが電気電子・自動車・無線のサービスを中心に展開しています。無線を得意とする7layersは、1999年から無線試験・認証をリードし続けています。欧州で必須となっているEcallや批准国で採用されているR144については、ドイツ KBAのテクニカルサービスとして展開しています。

サウジアラビアでは、電化製品の試験から、電池、Energy Saveなど、地域独自の認証制度に対応した試験サービスを展開しています。

LATAM（メキシコ・中南米）

アルゼンチン・ブラジルでは、NCCがBureau Veritasグループとして活動しています。これらの国は、特に独自の規制が多い国で、NCCの経験と知見がマーケットアクセスには有用となります。
また、メキシコでは北米市場を含め、自動車産業向けの試験・認証を充実させています。

N.AMERICA（北米）

アメリカでは、2020年にCurtis-Straus・7layers・SIEMICが一つとなり、Bureau Veritas Consumer Products Services, Inc.として活動しています。
これにより、さまざまな認証と多種多様な製品に対応した試験サービスを提供できるようになりました。
また、2020年5月にはデトロイトに自動車向けの新しい試験所を開設し、北米市場向けのサービスを拡充しています。

NEA（北東アジア）

日本と韓国にてサービスを展開しています。
韓国では、電気電子・無線のサービスを中心に展開しています。携帯網用の試験で標準的に使用されるGCFやPTCRBをはじめ、KCマークの試験サービス行っています。

SEA/SA（東南アジア・南アジア）

この地域では、ベトナム・インドネシア・インドにてサービスを展開しております。
ベトナムは、今年、試験所を開設したばかりであり、まだ照明器具を中心とした試験に限られていますが、今後、サービスの拡充を進めていく予定です。
インドネシアでは、無線製品の試験、認証を中心にサービスを展開しています。独自の認証制度を持ち、現地での試験を要求されるケースが多いため、多くのお客様からご利用いただいております。また、比較的、制度の更新が多いため、現地試験所からの情報は、タイムリー、かつ非常に正確です。
インドでは、自動車向けのサービスに力を入れています。インドの政府機関と協力し、日本のお客様にも、より利用しやすい認証サービスの展開を進めています。

China/Taiwan（中国・台湾）

中国・台湾では、EAWの事業において、多くの試験サービスを展開しています。需要が多いこともあり、試験能力は日々拡充されています。
また、IoTや自動運転など、先進的な試験サービスを国や地域の行政と協力して展開しており、開発用途にも利用できる設備が準備されています。
この地域の試験サービスについては、別の機会に詳しく説明させていただく予定です。

以上、各地域のサービスを簡単に紹介させていただきました。
もし、海外のマーケットアクセスで疑問をお持ちでしたら、お気軽にお問い合わせください。

消費財検査部門 EAW事業部　武井　忠庸

 

---

【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン(株)　消費財検査部門　EAW事業部
TEL：045-949-6020
お問い合わせフォーム

【ビューローベリタスのサービス】
電気・電子製品向け試験・認証サービス