輸出用原子力機器・核燃料の検査・監査
輸出用原子力機器・核燃料の検査・監査~概要
ビューローベリタスジャパンは、2004年より原子力機器関連の検査を実施しています。
検査対象の第一号となったのは、フィンランドのオルキルオトNo.3原子力発電所向け120MW加圧水型原子炉(PWR)の製作工事でした。
この原子炉にはフランスAREVA社によって設計されたPR(European Pressurized Reactor)と呼ばれる最新型の炉型が使用され、原子炉の設計にはフランスのRCC-M(ASME規格SectionⅢ-原子力機器に相当)やフィンランドのYVL Guideの規格・規定が適用されています。
ビューローベリタスジャパンはフランス本社と連携のもと、第三者検査機関として、フィンランド電力会社TVOと共に製造工場における溶接施工法の承認、溶接士の承認、全ての溶接(試験・実工事とも)・非破壊検査への立ち会い、全てのラボテストへの立ち会いを実施しました。
ビューローベリタスジャパンは、RCC-M規格と、それに連なる各種EN規格(欧州規格)への対応が可能ですので、日本国内を除く、欧州・中国・南アフリカ・その他の地域における潜在的原子力市場にも関わることができます。
また、ビューローベリタスジャパンは、フランス監督官庁ASN(French Safety Nuclear Authority)の認定を受けたANB(Accepted Notified Body)であり、ASNの代行機関として、日本国内で製造されるフランス電力公社(EDF)向け蒸気発生器に対して、機器製造のキーとなる、溶接施工法の承認、溶接士の承認も行なっています。
この業務は、工場の品質システム認証や製造される機器の認証を含み、通常の検査より広範な範囲に及びます。
他に、米国Westinghouse社向けの原子炉周辺の鍛造品や蒸気発生器用の細管の代行検査サービスもお届けしています。
輸出用原子力機器・核燃料の検査・監査~主な検査実績
※パンフレット(英語) にて、その他の検査実績をより詳しくご覧いただけます(PDF)
対象商品 | 記事 | 検査時期 |
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Reactor Vessels | オルキルオトNo.3原子力発電所(フィンランド)向け120MW原子炉 | 2004 - |
Steam Generator | フランス電力公社(EDF) | 2005 - |
Casing for Reactor Coolant Pump & Seal |
Inspection in France for China Qinshan Phase II Nuclear Power Plant |
2008 |
MOX燃料 | MOX燃料の製造工場MELOXでの工程監査・品質システム監査 | 2006 - |
CASK (燃料格納容器) | 2007 - | |
Tube for Steam Generator | China AP1000 / Westinghouse Electric Company | 2009 - |
Reactor (Upper shell) | USA AP1000 / Westinghouse Electric Company | 2009 - |
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