製品認証
EN10204におけるType3.2の検査を受ける際の注意点
2024-07-16
金属製品は、製造工程を経て多くの国々に広く流通していますが、購入者が製造現場を直接訪れて製品を検査することは難しい現実があります。そのため、製造者が書面で品質を保証する検査文書が重要な役割を果たします。EN10204は、製造者が発行する検査文書のタイプ(Type)を規定する国際的に認められた規格であり、業界で広く使用されています。
金属製品の品質保証における重要な規格であるEN10204のなかでも、特に重要なType3.2の検査に関するポイントをご紹介します。
1.Type3.1とType3.2の違い
実際の業務では、第三者検査機関がType3.1の材料証明書をレビューし、その証明書に署名するケースや、機械試験の一部に立ち会い、Type3.1の証明書に署名するケースがあります。しかし、これらの場合、第三者検査機関が署名したType3.1の証明書をType3.2として扱うことはできません。
EN10204 Type3.2と記載した材料証明書に、第三者検査機関の検査員による検査完了(合格)のサインがなされて、初めてType3.2となります。通常、Type3.2の材料証明書は製造者と第三者検査機関の両方が署名しますが、製造者が準備できない場合、第三者検査機関が独自のフォーマットでType3.2の材料証明書を作成することがあります。EN10204でTypeの明記は要求されていませんが、材料証明書には一般的に記載されます。
2.Type3.2の材料証明書の事後取得の可能性
中間業者が初めから材料製造者にType3.2の要求をしていない場合、一般にはType3.2の材料証明書を提供されることはありません。基本的に中間業者が材料製造者から購入した材料に、Type3.2材料証明書を事後に発行することはできません。材料購入後にType3.2の材料証明書が必要となった場合、材料製造者から提供された検査文書の原本または複製のみを変更せず、購入者へ渡すことに限ります。
3.Type3.2の材料証明書に記載されるデータ
Type3.2の材料証明書には、単に「化学成分合格」と記載されているだけでは不十分であり、化学成分や機械特性などの数値データが記載されている必要があります。EN10204には明記されていませんが、一般的には合格基準(規格値)も記載されます。
以上のように、第三者検査機関はEN10204の基準に基づいてType3.2の材料証明書を認証します。したがって、その基準に合致していない材料に対しては認証を行うことはできません。製品を発注または購入する際には、この規格を十分に理解することが重要です。
不明な点や疑問がある場合は、事前にビューローベリタス等の第三者検査機関に相談し、問題がないことを確認することが推奨されます。
【ビューローベリタスのサービス】
TYPE3.2証明書(EN10204)