News
【共催ウェビナー】拡大するトランジションファイナンスの潮流~日本市場における信頼性確保~(4月20日)
5月15日から24日にかけて、MSC 108(第108回海上安全委員会)が開催されました。主な審議内容は以下のとおりです。
またその他の主な審議内容は下記よりダウンロードできます。
<MSC108で採択された内容>
●各条約の主な改正
○SOLAS条約
| MSC.549(108) | 第II-1章第3-4規則 | 新規則:20,000GT以上のタンカーを除く全ての船舶に対し、非常用曳航設備を設置 | 2028年1月1日適用 |
| MSC.550(108) | 第II-2章第4規則 | 2.1.9規則を新設:供給及び使用する燃料油は船舶、機器、人員に害を与えないものであること | 2026年1月1日適用 |
| 第II-2章第7規則 | 5.5規則の改正:貨物船のすべての制御場所および貨物制御室に固定式火災探知警報装置を設置 | 2026年1月1日適用 | |
| 第II-2章第20規則 | RO-RO旅客船の火災安全要件の大幅な変更および追加
| 2026年1月1日適用
| |
| 第V章第31、32規則 | 海上でコンテナを紛失した場合や漂流コンテナを発見した場合の報告を義務化 | 2026年1月1日適用 |
○IGFコード
| MSC.551(108) | 第A-1章全体 | 液化天然ガスを燃料として使用する船舶に関する要件の改正(前回MSC 107で提出された改正案の承認) | 2026年1月1日適用 |
○Grainコード
| MSC.552(108) | 復原性要件について積載条件を踏まえて計算するが、その積載条件に“貨物艙開口部まで部分積載され、トリムされていない積載状態”を追加 | 2026年1月1日適用 |
○2011ESPコード
| MSC.553(108) | Annex B part A, B | ばら積み貨物船および油タンカーの船体構造の板厚測定に従事するサービスサプライヤーの認証手順において、旗国がサービスサプライヤーを承認または監査する権利を有する | 2026年1月1日適用 |
○LSAコード
| MSC.554(108) | 第II章2.2.1 | 大人用ライフジャケットの水中性能試験の際、水中でうつぶせになった人が、口だけでなく鼻も一定時間内に水面以上になるよう反転すること | 2026年1月1日適用 |
| 第IV章4.4.7 | 救命艇または救助艇の進水用として単一のつり索およびフックが使われる場合も、4.4.7.6.8に規定された偶発的な離脱を防ぐための安全要件が適用される(適用日以降に搭載または製造される品に適用) | 2026年1月1日適用 | |
| 第VI章6.1.2 | 救命艇および救助艇の降下速度は計算により求められるが、少なくとも毎秒1.0m以上とする | 2026年1月1日適用 |
○FSSコード
| MSC.555(108) | 第7, 9章 | SOLAS条約のRO-RO旅客船の火災安全要件の改正と追加にともなう本コードの改正
| 2026年1月1日適用 |
○IMDGコード
| MSC.556(108) | 3.2章 7.4章および7.6章 | 第42-24改正 -3.2章:危険物リストに新たに記載された物質(リチウムイオン電池駆動の車両、リチウム金属電池駆動の車両、ナトリウムイオン電池駆動の車両、ほか) -7.4章および7.6章:リチウム電池エネルギー貯蔵キャビネットの収納および分離に関する要件の改正 -起源の異なる“CARBON”の分類に関する特別条項を追加 | 2026年1月1日適用 |
○その他の要求事項
| MSC.557(108) | MSC.215(82)の改正 | 全船のバラストタンクやばら積み船の二重船側内の塗装検査員の資格の名称を変更 | 2026年1月1日適用 |
| MSC.558(108) | MSC.288(87)の改正 | 原油タンカーの貨物油タンクの塗装検査員の資格の名称を変更 | 2026年1月1日適用 |
| MSC.559(108) | MSC.402(96)の改正 | 救命艇の検査や運転試験、修理に関する要求事項に、MSC107で採択された全閉囲型救命艇に対する換気要件を反映 | 2026年1月1日適用 |
| MSC.530(106)Rev.1 | MSC.530(106)の改正 | ECDISの性能基準に関する規定 船舶の航路図のデジタルでの交換の導入 | 2024年5月24日適用 (2029年1月1日以降に設置される機器) |
| MSC.565(108) | MSC.420(97)の改正 | 液化水素の運搬に関する暫定勧告の改正:貨物格納システム(真空断熱システム、または断熱空間に断熱材と水素ガスを用いるシステム)の種類に基づき構成 | 2024年5月24日適用 |
<承認された内容>
●統一解釈
| MSC.1/Circ.1456/Rev.1 |
|
| MSC.1/Circ.1572/Rev.2 |
|
| MSC.1/Circ.1680 |
|
| MSC.1/Circ.1509/Rev.1 |
|
| MSC.1/Circ.1511/Rev.1 |
|
●ガイドライン
| MSC-MEPC.2/Circ.18 | MARPOL Annex VI およびSOLAS chapter II-2に適合する燃料油のサンプリング方法のガイドラインを策定 |
| MSC.1/Circ.1599/Rev.3 MSC.1/Circ.1622/Rev.1 | 高マンガンオーステナイト鋼タンクにアンモニアを積載することに関して
|
| MSC.1/Circ.1679 | LPG貨物を燃料として使用する場合に関する暫定ガイドライン |
| MSC.1/Circ.1212/Rev.2 | 代替設計および代替措置に関するガイドラインの改定案
|
| MSC-FAL.1/Circ.3/Rev.3 | 船上におけるサイバーセキュリティの管理に関するガイドラインの改定案
|
<その他の討議内容>
- 自律航行船に関する規則(MASSコード)の開発
-非強制のMASSコードのドラフト案を策定中:考慮すべき事項の一覧については本議事録P4を参照
-非強制のMASSコードは2025年5月の採択を目指す
-その後、強制MASSコードへの移行は2030年7月の採択を目指す - 新技術や代替燃料を使用して船舶からのGHG排出量削減を支援するための安全に関する規制の枠組みの開発
-新技術や代替燃料のリスト化とリスクの評価、代替燃料や新技術の導入に対する障壁や既存の要件とのギャップの検討などを目的とする
-指摘された問題点の一覧については本議事録P5を参照