News

MSC(海上安全委員会)の小委員会SDC 10(第10回船舶設計・建造小委員会)主な審議内容

2024-02-20

1月22日から26日にかけて、MSCの小委員会であるSDC 10(第10回 船舶設計・建造小委員会)が開催されました。主な審議内容は以下のとおりです。

またその他の主な審議内容はこちらからダウンロードできます。

SHIP DESIGN & CONSTRUCTION COMMITTEE 10TH SESSION(SDC 10)SUMMARY REPORT(英語)

<MSC 108で承認予定の内容>

-代替設計および代替措置に関するガイドラインの改定案

  • SOLAS II-1章 パートC(機関)、パートD(電気設備)、パートE(定期的に無人となるスペース)の目標、機能要件および期待される性能を決定

-統一解釈

  • (新規)作業員安全証書とSOLAS条約の各安全証書の有効性や裏書の内容が異なる場合の調和方法の明確化
  • (MSC.1/Circ.1509の解釈)騒音計の較正についてはIEC61672-3:2013規格、較正器についてはIEC60942:2003 appendix B規格を適用(統一解釈の承認日以降の次回較正期日までに、もしくは期日が2年以上先の場合は2年以内に対応すること)
  • (MSC.1/Circ.1572/Rev.1の改正)バルクキャリア、バルクキャリア以外の単船倉貨物船、バルクキャリアおよびタンカー以外の複数の船倉を有する貨物船に要求される水位検知警報装置について性能基準の改正
  • (MSC.1/Circ.1511の改正)SOLAS条約の機関区域からの脱出設備に関して、機関区域から操舵機区域へ向かう脱出経路を機関区域の外の安全な位置まで火災から防護するもの、とみなす
  • (MSC.1/Circ.1572/Rev.1の改正)ばら積み貨物船および油タンカーにおける貨物エリアへの進入手段およびエリア内での通行手段に関し、検査実施の間隔の一層の統一性を図る

<その他の審議内容>

-タンカー以外の20,000GT以上の船舶に設置する緊急曳航設備に関するガイドラインの策定作業

  • 主要部品の強度要件、プロトタイプの試験要領、設計における柔軟性などについて更なる議論が必要

-水中騒音(URN)について

  • 船舶からの水中騒音低減に関するガイドラインを改正し、管理計画の参照チャートを挿入する
  • 行動計画草案の策定作業:ガイドラインの普及、関係者の役割と責任の特定、2026年までの経験構築フェーズ(EBP)の一環として技術的な騒音低減のアプローチやモニタリング等の推進

-クローズアップ検査における遠隔検査技術(RIT)の使用についてESPコードの改正の検討

  • リモートサーベイと混同しないよう検査員が本船上でRITを使用する検査を対象としていることの明確化
  • ESPコード対象船(ばら積み貨物船および油タンカー)以外の船舶への適用について
  • クローズアップ検査の代替手段としてRITを使用する検査に関するガイドラインを策定する

-従来型に加え、非従来型の推進システムと操舵装置に対応できるよう、SOLAS条約第II-1章28規則および29規則の改正案策定作業開始

-安全な乗下船設備の製作、設置、維持管理や検査に関するガイドラインの改正案策定作業(2026年7月1日以降に乗降船設備を設置する場合に適用)

  • 舷梯やギャングウェイに対する参照すべきISO規格の更新(ISO5488:2015)、安全ネットの定義を追加
  • 舷梯・ギャングウェイ・安全ネットを設置する際に乗組員が装着すべき個人用保護具について

-ガードレール、チェーン、ブルワークといった乗組員の安全な通路の手段について、乗組員が航行中に通行し得る、暴露上にある海へとつながる開口部(ムーンプールなど)にも設置するよう、Load Line条約25規則の改正

-船体材料に繊維強化プラスチック(FRP)を使用している船舶のための火災への安全性に関するガイドラインを見直す

  • 火災に対する安全性、リサイクル上の問題点、人体や環境への安全性などを検討

-旅客船が火災または浸水後に安全に帰港するための要件(SRtP)に関する暫定注釈を見直す作業部会を設立

  • 乗組員への訓練に関する要件、ガス燃料や代替燃料への対応などを検討

船級部門 お問い合わせ

お問い合わせフォーム