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MSC(海上安全委員会)の小委員会 CCC 9(第9回貨物運送小委員会)主な審議内容

2023-10-27

9月20日から29日にかけて、MSCの小委員会であるCCC 9(第9回 貨物運送小委員会)が開催されました。主な審議内容は以下のとおりです。
またその他の主な審議内容は以下よりダウンロードできます。

CCC 9 REPORT - 20 TO 29 SEPTEMBER 2023

<MSC108で承認予定の内容>

  • IGFコード関連
    IFGコード改正案(本議事録 Appendix Table2参照)

    • 甲板下に配置される燃料タンクにおける船底からポンプ吸引ウェルまでの最小距離について
    • 安全逃し弁による燃料タンクへの排出について
    • 甲板上の燃料タンクに面する燃料準備室の防火構造について(オイル・ケミカルタンカーに対する緩和要件)
    • 燃料タンクのベントマスト排気口からの危険区域(Zone1およびZone2)拡大について


    など

  • IGCコード関連
    LPG貨物の燃料としての使用に関する安全規定をIGCコード第16章に追加し、関連する暫定ガイドライン案を作成
    高マンガンオーステナイト鋼のアンモニア燃料のタンクとしての利用について
    • 極低温輸送のための高マンガンオーステナイト鋼の適用に関するガイドライン(MSC.1/Cir.1599/Rev.2)を改定
    • 極低温輸送のための代替金属材料に関するガイドライン(MSC.1/Cir.1622)の改定
  • IMSBCコード関連
    • 貨物艙の燻蒸のための殺虫剤の安全使用に関する勧告(MSC.1/Circ.1264)の改正
  • IMDGコード関連
    • 42-24の改正案を作成
      -3.2章:危険物リストに新たに記載された物質(リチウムイオン電池駆動の車両、リチウム金属電池駆動の車両、ナトリウムイオン電池駆動の車両、ほか)
      -7.4章および7.6章:リチウム電池エネルギー貯蔵キャビネットの収納および分離に関する要件の改正
      -起源の異なる“CARBON”の分類に関する特別条項が組み込まれる予定
  • 液化水素のバルク輸送
    • 暫定勧告(MSC.420(97))の改正:貨物格納システム(真空断熱システム、または断熱空間に断熱材と水素ガスを用いるシステム)の種類に基づき作成
    • 液化水素のみを輸送する船に適用

<その他の検討事項>

  • 水素を燃料とする船舶の安全に関する暫定ガイドライン
    • -182℃未満の極低温の液化水素とする
    • 圧縮水素に関しては最大酸素濃度を下げて不活性化する
    • IGFコードのガス安全機関区域の概念を適用する。ESD(Emergency Shut Down)の概念は旗国が認めた場合に適用する
    • 燃料準備室の設備は、自然換気が確保され漏洩した水素を留めることのないオープンデッキに設置
    • 燃料タンクのホールドスペースとカテゴリーAの機関区域や火災リスクの高い区域との間は、A-60断熱材を備えた少なくとも900mmのコファダムで隔離
    • 訓練および運転についての規則整備はIGFコードのC-1規則を基本とし、圧縮水素および液化水素を対象とする
  • アンモニアを燃料とする船舶の安全に関する暫定ガイドライン(以下について議論していく)
    • アンモニア燃料は液体または気体であるとして検討し、アンモニアを燃料として使用する船に適用する(ただし、貨物のアンモニアを燃料として使用する船には適用しない)
    • アンモニアの性質から、人と環境に対してする曝露限界の設定の為、毒性、腐食性、可燃性に焦点をあてる
    • 気化したアンモニア濃度について安全装置を作動させるための許容暴露限度を設ける
    • タンクや燃料システムに限定せず、アンモニアが存在しうるすべての場所を考慮する
    • 総合的なリスク評価を実施する
    • 一重管が使用されるESDの承認については旗国の判断による
    • 冷蔵アンモニア、半冷蔵アンモニアをガイドラインの対象とし、圧縮アンモニアは対象外
    • 代替設計に関する規定はSOLAS第II-1章55規則を参照した上で含められるべきである
    • バンカリングステーションは原則十分な自然換気が確保できるオープンデッキに設ける
  • 引火点が52℃から60℃である燃料油を用いる船舶の安全について
    • 次回の会合へ討議を持ち越し
  • メタノール/エタノールを燃料とする船舶の安全について
    • 討議を2024年より開始する
  • IGCコード関連
    • IGCコード改正案(本議事録 Appendix Table1参照)
      -Type C型独立タンクの設計要件:比重1.0を超える貨物における一次膜応力の両振幅(UI GC7)、支持構造部における許容応力(UI GC8)
      -CO2を貨物輸送するための要件:CO2をより厳しい条件のもと取り扱うかどうか、タンクの素材に腐食の可能性を考慮する
      -ESDシステムにおける緊急停止因果関係表(Table18.1)に関連する規定の整理 など
    • 毒性貨物を燃料として使用する場合について(アンモニアなど)
  • IMSBCコード関連
    • 08-25改正案検討(新規のIMSBCコード登録貨物については議事録P7参照)
    • 現在登録リストには入っていないが個別の暫定評価に基づいて出荷されている固形のバルク貨物を、リストアップし公開する
  • IMDGコード関連
    • 車両の輸送規定に関する勧告の策定作業を継続
  • 船上における閉鎖空間への立ち入りの安全確保に関する勧告(A.1050(27))の改正

    • 閉鎖空間内の二酸化炭素濃度の基準値を0.5%へ変更
    • 閉鎖空間への立ち入り前にガス濃度の計測が重要であり、ガス検知器の搭載数に制限を設けない
    • 非常用脱出呼吸具(EEBD)は閉鎖空間での使用に適さない
    • 閉鎖空間における緊急時対応計画の例
    • 船舶および陸上職員間のコミュニケーションの改善


    など

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