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電気保安点検時の事故事例と資格・経験の必要性

電気設備を有する建物の所有者は、電気設備の安全性を保つため、電気保安点検の実施が義務付けられています。電気保安点検を怠った場合、重大な事故が発生してしまう可能性があるため、適切に実施できるよう体制を整えておくことが大切です。

本記事では、電気保安点検の概要を解説するとともに、電気保安点検時に発生した事故事例を紹介します。

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電気保安点検の必要性

電気保安点検とは、電気設備(受電設備や配線など)を適切に維持・管理し、施設利用者の安全を守るために行う点検です。電気事業法によって実施が義務付けられており、対象となる設備の使用責任者や所有者は、電気主任技術者を選任して定期的に点検を行わなければなりません。

電気保安点検は、大きく分けて「月次点検」「年次点検」「臨時点検」「電気事故対応」の4種類に分類されます。それぞれの概要を簡単に見ていきましょう。

月次点検

月次点検は、原則として月に1回、運転中の電気工作物を対象に行う点検です。検査対象となる電気設備に、漏電状況を常時監視できる絶縁監視装置が付いている場合は、点検頻度が少なくなる場合があります。

年次点検

年次点検は、年に1回行う電気工作物の点検です。年次点検は停電させた状態で行うため、点検をスムーズに終えられるよう、いつどのタイミングで実施するか担当者と調整しておきましょう。

臨時点検

臨時点検は、電気設備に異常が見られる場合や、事故やトラブルが予想される場合に実施する点検です。トラブルが起きやすい梅雨時や、大型台風、降雪などのタイミングで行われます。

電気事故対応

電気事故対応は、実際にトラブルや事故が発生した際に、原因究明や早期復旧を目的に行われます。通常の点検と異なり、緊急時のみ実施するため、保安管理業務を行う事業所は24時間365日対応できるよう態勢を整えています。

 

電気保安点検の事故事例を紹介

電気設備の適切な保安管理を怠り、実際に事故が発生してしまった場合、電気事業法第118条に基づき、使用責任者またはオーナーに300万円以下の罰金が科されます。

電気安全保安点検を実施する際も、事故によって以下のような人命にかかわる深刻なトラブルになるリスクが否定できないため、法令に従い、経験のある資格者が実施することが重要です。

事例(1)

事故の概要
発電機の点検において、通電中の装置へ絶縁抵抗試験を実施し、地絡が発生した。

事故の原因
・作業前に対象装置や試験箇所を確認していなかった
・検電による無電圧を確認していなかった
・作業員一人で危険工程作業を実施していた

防止対策
・電気保安の資格者が点検業務を実施する
・綿密な工程の策定を徹底する
・作業前の事前確認を怠らない

事例(2)

事故の概要
換気設備工事業者が電気室内に立ち入り、不用意に高圧機器付近で作業をした結果、充電部に触れて感電した。

事故の原因
・主任技術者に連絡なく、作業員以外の人間が電気室内に立ち入った
・高圧機器付近での作業が危険だという認識が不足していた

防止対策
・電気保安の資格者が対応することを徹底する
・注意喚起標識を貼り付ける

 

まとめ

電気保安点検は、電気設備の安全性を保つために欠かせない点検であり、経験のある資格者が行うことが重要です。

ビューローベリタスでは、電気保安点検をはじめとした各種点検を承っています。大型の物件や、複合用途物件などの特殊な建物にも対応しており、年間12,000件*の実績がある弊社なら、電気保安点検以外の点検もあわせてサポートいたします。

ビューローベリタスへのご依頼・ご相談は、お問い合わせ・お見積もり依頼からお寄せください。お見積もりをもとに内容をご検討いただき、問題なければ契約に移ります。電気保安点検の価格は電気保安点検価格表にも掲載していますので、ぜひお問い合わせ時の参考にしてください。

*2022年1月~12月実績

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