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電気保安点検とは?その重要性や点検の種類、実施タイミングなどについて解説

2022-06-10

電気保安点検は、電気事業法によって義務付けられており、受電設備や配線などの安全性を保つために欠かせない点検です。点検の対象となる設備の使用者や所有者は、保安業務担当者に依頼して、点検を実施しなければなりません。

電気保安点検の種類や点検を実施するタイミングは、点検対象となる電気設備によって異なります。点検の内容と頻度を確認し、確実に点検ができるよう準備しましょう。

本記事では、電気保安点検の基本情報を詳しく紹介するとともに、点検の目的や実施タイミングについて解説します。

 

電気保安点検業務とは?

電気保安点検を実施するために、まずは電気保安点検業務について知っておきましょう。ここでは、電気保安点検業務の概要と、点検の対象となる電気工作物について解説します。

電気保安点検業務の基本情報

電気保安点検業務とは、電気設備(受電設備)の安全を守るために定期的に行う点検や業務全般のことです。

電気事業法では、自家用電気工作物(高圧受電)における電気の保安確保義務付けられています。そのため、自家用電気工作物の工事、維持、運用にあたっては、保安規程を作成するとともに、電気主任技術者を選任しなければなりません。
電気保安点検業務の実施も電気事業法で定められており、点検の対象となる設備の使用責任者やオーナーは、定期的に点検・報告を行う必要があります。

電気工作物とは?

電気工作物とは、電気を供給するための発電所、変電所、送配電線路のほか、工場、オフィスビル、住宅などの受電設備、屋内配線、電気使用設備などの総称です。

電気工作物は、以下の3つに分類できます。

  • 一般用電気工作物
    一般用電気工作物とは、一般住宅や小規模店舗、事業所など、電気事業者から低圧(600ボルト以下)の電圧で受電している電気工作物を指します。電圧が低いため、保安に関する規制が少ないのが特徴です。一般家庭や商店、コンビニエンスストアなどの屋内配線がこれにあたります。
  • 事業用電気工作物
    事業用電気工作物とは、一般用電気工作物以外の電気工作物のことです。電圧が高く、電気事業に使用されることから、安全確保のための適切な措置をとらなければ設置できません。電力会社や工場などの需要設備がこれにあたります。
  • 自家用電気工作物
    自家用電気工作物とは、事業用電気工作物のなかでも、電気事業者から600ボルトを超える電圧で受電している電気工作物のことです。発電所や変電所、送配電線路など、高圧または特別高圧の需要設備がこれにあたります。

 

電気保安点検業務の重要性

電気設備の老朽化が進むと、機能や能率が徐々に低下したり、絶縁劣化などが起こったりします。さらに長期間放置すると、突然の故障や事故につながるおそれもあります。

電気保安点検業務は、電気設備の状態を定期的に確認することで故障や事故を未然に防ぐ、非常に重要な点検なのです。

また、電気保安点検の細かい規定は、電気事業法で定められています。適切な保安管理を怠った場合には、法律に基づき、使用責任者またはオーナーが責任を問われるので注意しましょう。保安管理を怠って実際に事故が発生してしまうと、電気事業法第118条に基づき、300万円以下の罰金が科されます。

建物の安全性を確保し、故障や事故を防ぐためにも、法律に則った点検と報告を欠かさないようにしましょう。

 

電気保安点検の種類と内容

電気保安点検には、大きく分けて「月次点検」「年次点検」「臨時点検」「電気事故対応」の4つがあります。ここでは、それぞれの点検の内容について紹介します。

月次点検

月次点検では、原則として毎月1回、運転中の電気工作物の点検・測定を行うことで、電気を安全に使用できる状態にあるかどうかを確認します。電気工作物の種類や使用環境によっては、点検の間隔が長くなることがあるため、詳しい点検頻度は、保安業務担当者などに確認しておくとよいでしょう。

点検では、配線や保安装置の目視による確認、電圧・電力測定による過負荷の有無などをチェックします。

年次点検

年次点検では、原則として毎年1回、電気設備を停電させたうえで電気工作物の状況を点検します。機器の信頼性が高い場合は、点検頻度が3年に1回以上となる場合もあります。月次点検と同じように、年次点検の頻度も確認しておくとよいでしょう。

年次点検では、絶縁抵抗測定や機器の内部点検を実施するほか、部分放電・温度などの測定も行います。停電をともなうため、短時間で点検を終えられるよう、点検担当者と時間を調整しておきましょう。

また、点検結果が関係法令の基準をクリアしているかどうかも併せて確認します。点検結果が法律の基準を満たしていない場合は、状況改善のためすぐに対応するようにしましょう。

臨時点検

定期的に実施する月次点検・年次点検以外の点検を、臨時点検と呼びます。電気設備に異常があった場合や、事故が予想される場合などには、速やかに臨時点検を実施しましょう。

特に、梅雨の時期や襲雷多発期、降雪期、降灰期などは、電気工作物に異常が発生するリスクが高まります。そこで、これらの時期に臨時点検を実施することで、電気工作物の状態を確認するとともに、電気事故を未然に防ぐための対策を講じることが可能です。

電気事故対応

停電などのトラブルや電気事故が起こった際に、詳細な点検・原因究明を行い、再発防止のための対応を行うことも、電気保安点検に含まれます。

電気事故は緊急性が高い場合が多いため、緊急時に困らないよう、いざというときに頼りになる保安業務担当者を見つけておくとよいでしょう。

 

定期的に電気保安点検を行い、施設の安全を守りましょう

電気工作物の電気事故を未然に防ぎ、事故が発生した場合でも速やかに対応するために、電気保安点検は欠かせません。電気保安点検を怠り、事故が発生した場合、電気設備の使
用責任者またはオーナーは責任を問われるため注意しましょう。

電気保安点検は、定期的に行われる月次点検・年次点検と、臨時的に行われる臨時点検・電気事故対応の4つがあります。設備の状況などによって点検頻度が変わるので、点検時期を逃さないようにしましょう。

 

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インサービス検査事業本部 伊東 昭


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