文房具

中国の学生用品の安全規格であるGB 21027の2020年版が、2022年2月1日に発効予定

Oct. 12 2020

学生用品は市場で大きな割合を占め、また数多い製品の中でも、特に安全性が注目される製品カテゴリーの一つです。中国行政は(標準化行政)、学生用品安全規格 GB 21027-2020の申請を承認し、公開しました。
この規格は2022年2月1日より発効し、現行規格であるGB 21027-2007 と差し替わることになります。内容は、適用される製品の範囲の変更、安全要求事項の追加、検査方法の一部改訂です。

改訂内容の概要一覧(比較表)

1.スコープ

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
この規格は、学生用品の安全要求事項、試験方法、およびラベル表示について規定する。
14歳以下の学生が学習に使用する製品に適用する。これには、水彩絵の具、クレヨン、油絵の筆、着色された粘土、消しゴム、修正液、修正テープ、修正ステッカー、修正ペン、液体接着剤、固形接着剤、ペースト状接着剤、カラーペン、万年筆、ボールペン、ゲルインクボールペン、ローラーボールペン、マーキングペン、ホワイトボードマーカー、蛍光ペン、鉛筆、シャープペンシル、インク、鉛筆芯、描画定規(定規、三角スケール定規、縮小定規と三角定規、分度器、描画テンプレート、*Tスクエアは含まない)、学生用コンパス、練習帳、紙のブックケース、スクールバッグ、筆箱、文房具用はさみ、手動鉛筆削り、鉛筆削り、カッターやナイフなどを含む。
(以上基準より抜粋)
※14歳を超える一般成人向けおよび専門家向けの文房具には適用されない。
この規格は、学生用品の安全要求事項、試験方法、検品規則、ラベル表示および使用説明について規定する。この規格は、水彩絵の具、クレヨン、油絵の筆、フィンガーペイント、造形粘土、消しゴム、修正製品(液体、テープ、ペン)、接着剤、カラーペン、筆記用ペン、マーキングペン、描画定規、ノート、スクールバッグ、筆箱、手動のはさみ、鉛筆削りなど、未成年の学生向けの製品に適用される。
(以上基準より抜粋)
● 検品規則と使用説明を削除。
● 対象年齢を14歳以下と明確化。
● フィンガーペイントと造形粘度を削除。
● カラー粘土を追加。
● 学生向けの用品に限定された特定の製品の範囲を変更。ノート(notebook)は練習帳(exercise book)、手動のはさみ(manual scissors)は、文房具はさみ(stationery scissors)として改訂。
● さまざまな種類のペンなど、製品をより具体的に記述しています。
● 紙のブックケース(slipcase)を追加。
-

 

2.規範内容の参考文献

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● GB / T 601-2002、GB / T2912.1-1998、GB / T 5296.5-2006、GB 6675-2003、GB / T 9722-2006、GB 19601-2004などの一部の規範的な参照を削除。
● GB / T 1033.1、GB 6675.2-2014、GB 6675.4-2014、GB / T 17592、GB / T 22048、GB / T 23344、GB / T 32606、GB / T 32613、EN 71-10、EN 71-11などの国際標準を含む新しい規範的な参照を追加。
● 2020年版は、GB 6675.2-2014、GB 6675.4-2014を除いて、ほとんど発行年の表示のない参照が引用されているため、最新バージョンが適用される。
※すべての参考文献に発行年を表示。

 

3.用語と定義

項目 GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
3.1
学生用品
● “対象年齢14歳以下の学生が学習用に使用する製品“と学生用品の定義を追加。 -

 

4.要求事項

項目 GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
4.1 移行可能な元素の上限 水彩絵の具、クレヨン、油絵の筆、消しゴム、修正液、修正テープ、修正ステッカー、修正ペン、カラーペン、万年筆、ボールペン、ジェルインクボールペン、ローラーボールペン、マーキングペン、ホワイトボードマーカー、蛍光ペン、鉛筆、インク、鉛筆の芯。学生向け製品の接触可能な印刷、塗装、コーティングされた部品(mg / kg):
Sb≤60、As≤25、Ba≤1000、Cd≤75、Cr≤60、Pb≤90、Hg≤60、Se≤500

カラー粘土 (mg/kg):
Sb≤10、As≤10、Ba≤350、Cd≤15、Cr≤25、Pb ≤25、Hg≤10、Se≤50
● 移行可能な元素をカラー粘土およびその他の学生向け製品の2つのカテゴリーに分けて規定。
● 学生向け製品の上限値は変更なし、カラー粘土の制限値を追加。
● 1つのアイテムに紐づく印刷、塗装、コーティングされた部品の検査サンプルが10mg未満の場合、この検査は免除可能。
3.1 水彩絵の具、クレヨン、油絵の筆、修正製品(液体、テープ、ペン)、学生用品の印刷、塗装部品、筆記具、マーキングペン(mg / kg): Sb≤60、As≤25、Ba≤1000、Cd≤75、Cr≤60、Pb≤90、Hg≤60、Se≤500

フィンガーペイント, 造形粘土 (mg/kg):
Sb≤60、As≤25、Ba≤250、Cd≤50、Cr≤25、Pb≤90、Hg≤25、Se≤500
移行可能な元素をフィンガーペイント/造形粘土、およびその他の学生向け製品の2つのカテゴリーに分けて規定。
4.2 液体接着剤、固体接着剤、ペースト接着剤の有害物質の制限 遊離ホルムアルデヒド≤1g/kg、ベンゼン≤0.2g/kg、トルエン+キシレン≤10g/kg、総揮発性有機化合物≤50g / L、アクリルアミド≤1g / kg
● 遊離ホルムアルデヒド、ベンゼン、トルエン+キシレン、総揮発性有機化合物の制限は従前と同じ。
● キシレンにはすべての異性体が含まれることを明記。
● 液体接着剤にアクリルアミドの制限を追加。
ベンゼンに関するコメントを削除。
3.3 遊離ホルムアルデヒド≤1g/kg、ベンゼン≤0.2g/kg、トルエン+キシレン≤10g/kg、総揮発性有機化合物≤50g/L
● 液体接着剤に含まれる遊離型ホルムアルデヒド、ベンゼン、トルエン+キシレン、総揮発性有機化合物などの有害物質の制限を設けた。
4.3 修正液、修正テープ、修正ステッカー、修正ペンに含まれる有害物質の制限 ベンゼン≤10mg / kg
ジクロロメタン、1,1-ジクロロエタン、1,2-ジクロロエタン、クロロホルム、1,1,1-トリクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、トリクロロエチレン、四塩化炭素を含む総塩素化炭化水素含有量≤10mg / kg
● 有機溶剤ベンゼンをベンゼンに改訂。
● 塩素化炭化水素化合物とその制限を明記。
3.2 有機溶剤ベンゼン≤10mg / kg。塩素化炭化水素を含んではならない。
● 有機溶剤ベンゼンと塩素化炭化水素を含む修正製品の有害物質の制限を設置。
4.4 スクールバッグ、筆箱のテキスタイルおよび付属品に含まれる有害物質の制限 ホルムアルデヒド≤300mg / kg
各有害芳香族アミン≤20mg / kg
● 有害芳香族アミンを追加。
3.4 ホルムアルデヒド≤300mg / kg
- ● GB 19601-2004の染料要件を削除 3.5 学生用品に使用される染料は、GB19601-2004の要件を満たしている必要がある。
4.5 接触可能なプラスチック材のフタル酸エステルの制限 DEHP、DBP、BBPの合計≤1000 mg / kg
● フタル酸エステルの制限を追加。
● 1つのアイテムに紐づくフタル酸エステルの検査サンプルが10mg未満の場合、この検査は免除できる。
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4.6 カラー粘土に含まれる遊離ホルムアルデヒドの制限 遊離ホルムアルデヒド≤500mg / kg
● 遊離ホルムアルデヒドの制限を追加。
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4.7 練習帳の明るさ(白さ) 明るさ(白さ)≤85%(練習帳) 3.6明るさ(白さ)≤85%(ノート)
4.8 ペンキャップの安全性 - -
4.8.1 一般的な要件 ● 標準形式の原則に従ってこのセクションを追加。さまざまなペンのペンキャップに関する要件を設置。 ● 筆記用ペン、マーキングペン、修正ペン、カラーペンのペンキャップに関する要件を設置。
4.8.2 ペンキャップのサイズ ● 直径16 mm(+0.05、-0)、厚さ19 mmの円形ゲージに入れるとき、ゲージに入らない部分が5 mm未満であってはならない。

この要件の説明を改訂し、円形ゲージの厚さを追加。
3.7.1 直径16 mm(+0.05、-0)の円形ゲージに入れるとき、ゲージに入らない部分が5mm未満であってはならない。
4.8.3 ペンキャップの空気流量 室温で最大圧力差が1.33 kPaの場合、ペンキャップを通過する最小空気流量は8L / minであること。
備考1:ペンキャップが空気の流れを内部空間に依存している場合、断面積が3.4 mm2の単一の穴が許容されます。1つ以上の穴がある場合は、より大きな断面積が必要となる。
備考2:附属書Bは、ペンキャップが空気の流れを外部空間に依存している場合のガイドラインを提供。
備考3:このセクションを満たすペンキャップは、窒息リスクがないと見なされる。
● 断面積と空気流量の要件を1つのセクションに統合、空気流量の要件は従前と同じ。
● 内部と外部で断面積の要件を分割。
● 外部断面積に関するガイドライン情報として附属書Bを追加。 断面積と長さについては2007年版と同じだが、より多くの技術情報が追加された。
3.7.2 通気用のペンキャップの断面積
ペンキャップ本体には、少なくとも6.8 mm2の連続した空間があること。 ペンクリップまたはその他の突出部が空気の流れを提供する場合、ペンクリップまたは突出部を安全に取り付ける必要がある。その長さは、ペンキャップの両端で2 mm以上でなければならない。

3.7.3 ペンキャップの空気流量
室温で最大圧力差が1.33 kPaの場合、ペンキャップを通過する最小空気流量は8L / minであること。
4.9 鋭利なエッジ、鋭利な先端 4.9.1 文房具用はさみ;刃の先端は丸みを帯びた先端でなければならず、鋭利であってはならない。
4.9.2 文房具用はさみ、手動鉛筆削り、鉛筆削り、学生用分度器、描画定規、カッターナイフは、その機能のために鋭利なエッジと先端が必要な場合には特定の警告文を提供し、機能とは関係しない鋭利なエッジと鋭利な先端があってはならない。
備考:鉛筆や類似の描画ツールの尖りは、危険のある鋭利な先端とは見なされない。
4.9.3 文房具箱などの製品の接触可能なエッジ、コーナー、型割り線には、鋭いエッジ、尖り、またはバリがあってはならず、または触れないようにするための保護対策がなければならない。
4.9.4 学生用品の穴や差し入れ口を含む接触可能なエッジには、危険なバリやギザギザな面があってはならない。そうでない場合は、縁取り、丸め、巻き、または保護装置を恒久的に取り付ける、コーティング等で覆うなどすること。
4.9.5 露出したボルトまたはねじ付きロッドの接触可能な端には、接触可能な鋭利なエッジまたはバリがないようにし、危険な鋭いエッジやバリが露出しないように、端を滑らかな仕上げキャップでカバーする必要がある。
3.8.1 手動はさみ;刃先は丸みを帯びた先端であり、鋭利な先端であってはならない。
3.8.2 手動はさみ、鉛筆削りは、その機能のために鋭利なエッジと鋭利な先端が必要な場合に特定の警告文を提供し、機能しない鋭利なエッジと鋭利な先端があってはならない。
備考:鉛筆や類似の描画ツールの尖りは、危険のある鋭利なポイントとは見なされない。
3.8.3 文房具箱、製図定規などの製品の接触可能なエッジ、コーナー、型割り線には、鋭いエッジ、尖り、またはバリがあってはならず、または触れないようにするための保護対策がなければならない。
3.8.4 学生用品の穴や差し入れ口など、接触可能な金属の端には、危険なバリやギザギザがあってはならない。そうでない場合は、縁取り、丸め、巻き、または保護装置を恒久的に取り付ける、コーティング等で覆うなどすること。
3.8.5 露出したボルトまたはねじ付きロッドの接触可能な端には、接触可能な鋭利なエッジまたはバリがないようにし、危険な鋭いエッジやバリが露出しないように、両端を滑らかな仕上げキャップでカバーする必要がある。
- ● 基準の範囲に基づいて製品の説明を改訂。要件は2007年版と同じ。 -

 

5. 試験方法

項目 GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
5.1 移行可能な元素の制限 ● 試験方法がGB 6675.4-2014に更新。 ● GB 6675-2003の附属書Cを参照、グリース/油性物質を抽出するための特定の溶剤を要求。
5.2 液体接着剤、固体接着剤、ペースト接着剤の有害物質の制限 ● 遊離ホルムアルデヒドはGB / T 32606を参照。 アクリルアミドはEN71-10およびEN71-11を参照。その他の物質は、 附属書C、D、Eを参照。 ● 附属書A、B、C、Dを参照。
5.3 修正液、修正テープ、修正ステッカー、修正ペンに含まれる有害物質の制限 ● ベンゼン含有量の試験は附属書Cを参照、塩素化炭化水素はGB / T 32613を参照。 ● ベンゼンおよび塩素化炭化水素についてGB / T 9722-2006を参照。
5.4 スクールバッグ、筆箱のテキスタイルおよび付属品に含まれる有害物質の制限 ● 遊離ホルムアルデヒドはGB / T 32606を参照。有害な芳香族アミンについては GB / T 17592およびGB / T 23344を参照。 ● ホルムアルデヒドはGB / T 2912.1-1998を参照。
5.5 接触可能なプラスチックのフタル酸エステルの制限 ● GB / T 22048を参照。 -
5.6 カラー粘土に含まれる遊離ホルムアルデヒド ● GB / T 32606を参照。 -
5.7 練習帳の明るさ(白さ) ● GB / T 7974を参照。 ● GB / T 7974-2002を参照。
5.8 ペンキャップの安全性 ● 円形ゲージで10個のペンキャップのサイズを測定する件について説明。円形ゲージの図を追加。 空気の流れについては、附属書Fを参照。 ● ペンキャップのサイズ、断面積のテストについて説明し、空気の流れについて附属書Eを参照。
5.9 鋭利なエッジ、鋭利な先端 ● 試験方法は、GB 6675.2-2014のセクション5.8、5.9に更新。 ● GB 6675-2003のセクションA.5.8、A.5.9を参照。
- - ● 検査規則の指定

 

6. ラベル表示

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● ラベル表示が明確で、読みやすく、耐久性があることを規定した一般的な要件。
● 最小販売パッケージまたは販売パッケージには、14歳以下、または6歳から14歳などの対象年齢表示をすること。
● 警告標識または指示を貼付すること。
● ラベル表示と使用説明書が本規格とGB 5296.5-2006を満たさなければならないという要求事項を提示。

 

有害芳香族アミンの附属書A(規範)リスト

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● 24種類の有害な芳香族アミンのリストを追加。 ● もともとは接着剤中の遊離ホルムアルデヒドの測定として。

 

断面積の指定に関する附属書B(参考)ガイドライン

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● 指定に関するガイドラインを追加。 ● もともとは接着剤中のベンゼンの測定として。

 

附属書C(規範)接着剤、修正製品中のベンゼンの測定ガスクロマトグラフィー法

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● 修正製品の追加。
● 機器パラメーターの修正。
● 検査サンプル数、溶媒など、検査手順の改訂。
● 標準液の濃縮シリーズの拡大。
● 決定式を著しく影響することなく修正。
● もともとは接着剤中のトルエン、キシレンの測定として。

 

附属書D(規範)接着剤中のトルエン、キシレンの測定、ガスクロマトグラフィー法

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● 機器パラメーターの修正。
● 検査サンプル数など、検査手順の改訂。
● 標準液の濃縮シリーズの拡大。
● 決定式を著しく影響することなく修正。
● もともとは接着剤中の総揮発性有機化合物の測定として。

 

附属書E(規範)接着剤中の総揮発性有機化合物の測定

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● ガスクロマトグラフィー法による含水率の測定を追加。
● 密度の決定を改訂、液体接着剤はGB / T 13354を参照し、固体接着剤はGB / T 1033.1を参照。
● 決定式を改訂し、最終結果はサンプルの含水量を除いて計算する。
● もともとは空気流量の決定として。

 

附属書F(規範)空気流量の決定

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
● 言語と図を改訂、合理性は従前と同じ。
● ペンキャップの両方向からの空気流量を検査する要件を追加。
-

 

付録G(参考)学生用品と対応する要件の事例

GB 21027 2020年版 GB 21027 2007年版
さまざまな学生用品に適用される要件について説明表を追加。 -

消費財検査部門  坂倉 晴子

 


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