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米国メリーランド州とカリフォルニア州が難燃剤規制法を改正

2024-01-30

(1)メリーランド州

「TCEPまたはTDCPPを含むチャイルドケア製品の禁止」法を修正し、チャイルドケア製品の定義を更新しました。この変更により、「難燃性化学物質を含む消費者製品の禁止」法で新たに導入された規制対象製品との間で重複が発生しないように整理されました。

改正後のチャイルドケア製品の定義からは、ほ乳用枕、ベビーベッドのマットレス、ベビーカーが除外され、チャイルドケア製品には「難燃性化学物質を含む消費者製品の禁止」法で規定された製品を含まない旨の注釈が加えられました。

改正後の「難燃性化学物質を含む消費者製品の禁止」法では、質量比で0.1%を超える難燃性化学物質を含んだ年少者向け製品、マットレス、布張り家具または張替え家具の輸入、販売および販売のための提供が禁止されます。中古品や転売製品には適用されません。

「難燃性化学物質」の定義:

火災の延焼を阻止したり抑制したり、防火剤として機能したりするために使用される化学物質、29 CFR§1910.1200(g)に従って開発された安全データシートに「難燃剤」という用語で記載されている化学物質を含む、火災の延焼を防止または抑制する化学物質に対する相乗剤であり、ナノスケール化学物質であるか、または、次の特性を1つ以上含むもの。

  • フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などの1つ以上のハロゲン元素を含む
  • 1つ以上の炭素元素と1つ以上のリン元素を含む
  • 1つ以上の炭素元素と1つ以上の窒素元素を含む

「年少者向け製品(Juvenile Products)」の定義:

  • 12歳未満の子供による使用を目的とした消費者製品

年少者向け製品に含まれるもの:

  • バシネット、ブースターシート、おむつ替えパッド、子供用お昼寝マット、フロアプレイマット、ハイチェア、チェアパッド、幼児用バウンサー、幼児用キャリア、幼児用シート、幼児用ブランコ、幼児用歩行器、授乳パッド、授乳用枕、ベビーサークルのサイドパッド、プレイヤード、ポータブルフックオンチェア、ベビーカー

年少者向け製品に含まれないもの:

  • 主に家庭での使用を目的としていない製品。自動車、船舶、航空機、またはその他の車両、またはそれらの構成部品
  • 連邦法49 CFR Part 571 に基づいて規制されている製品
  • 家庭用電化製品
  • メリーランド州保健一般条項(Health-General Article)§24-306、注釈付きコードまたは メリーランド州法COMAR 10.19.07で規制されているチャイルドケア製品

「マットレス」の定義:

  • 連邦法16 CFR § 1632.1の定義に準拠

「布張り家具」の定義:

  • 充填材、バリア材、デッキ材を含む家具素材やカバー生地など

参考資料:
メリーランド州公報(2023年12月15日付け)
法律変更と追加の施行日「Subtitle 19 DANGEROUS DEVICES AND SUBSTANCES」(英語)
メリーランド州公報(2023年6月30日付け)
法律変更の概要「Subtitle 19 DANGEROUS DEVICES AND SUBSTANCES」(英語)

(2)カリフォルニア州

年少者向け製品、マットレス、布張り家具に対する難燃剤の使用制限に関連して、企業・職業法(the Business And Profession code)セクション19101およびセクション19103の修正とセクション19101の追加を定めた法案AB1059が可決されました。
今回の改正では、特定の種類の部品と繊維を規制から免除する一方で「テキスタイルファイバーグラス」への難燃剤の使用が新たに規制対象として追加されました。

現行の法規制の修正:

以下の2つの繊維を難燃剤使用禁止対象から免除。

  • マットレスの内部の生地または片面使用のマットレスの底部(睡眠時に身体に接触しないほうの表面)の生地に使用されるアラミド繊維
  • 三酸化アンチモンまたはその他の対象となる難燃化学物質を含まないアクリル系繊維

三酸化アンチモンを含まないアクリル系繊維については、法律により国際睡眠製品協会(International Sleep Products Association Sustainability Conference:ISPA)が独立した委員会の認定を受けた毒物学者からの定性的な健康リスク評価を提出することを義務付けられています。提出期限は2025年10月1日で、その後ISPAのウェブサイトへ掲示されることになります。
これらの免除規定は、有毒物質管理局(Department of toxic Substances Control:DTSC)が消費者製品安全プログラムに基づき、対象となる難燃剤を含む製品を優先して指定する権限を制限または禁止するものではありません。DTSC がこの措置を講じて優先製品として指定した場合、掲示日の時点で免除は適用されなくなります。

規制対象の追加:

2027年1月1日以降、年少者向け製品、マットレス、布張り家具へのテキスタイルファイバーグラスの使用を禁止。同日付けでテキスタイルファイバーグラスを含んだ交換部品を使用しての製品の修理、張り替え、修復、または更新を禁止。
「テキスタイルファイバーグラス」とは、組成に単一または複数の連続したガラス繊維を含むテキスタイル糸のことで、編んだり、織ったり、絡み合ったりしてテキスタイル生地を構成するのに適した形状をしているが、次のものは含まない。

  • マットレスの部品を縫い合わせるために使用される糸または繊維
  • ガラス繊維がコアスパンとなっているかまたは別の繊維で覆われている糸

参考資料:
カリフォルニア州法案AB1059(英語)

原文記事:
MARYLAND MAKES CHANGES TO FLAME RETARDANT LAWS(英語)
CALIFORNIA AMENDS FLAME RETARDANT AND MATTRESS FIBERS LAW(英語)

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