糖類の検査方法
糖類とは糖質の一種であり、糖アルコールおよび多糖類を除いた単糖類および二糖類を指し、生命活動に必要なエネルギー源として利用されます。
単糖類について
人間がおもに利用する単糖類には、ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、脳糖(ガラクトース)などがあります。
ブドウ糖は果物やはちみつなどに多く含まれ、体内では、大部分が酸化されエネルギー源となり、残りは肝臓や筋肉にグリコーゲンとして蓄えられたりしますが、過剰に摂取した場合、脂肪組織に脂肪として蓄積されるため、肥満の原因となります。
果糖は果物などの天然の食品に含まれていますが、清涼飲料水やお菓子などにも多く含まれています。果糖は、体内ではブドウ糖と同様にエネルギー源、中性脂肪の合成、ブドウ糖への変換などに利用されており、こちらも肥満の原因となります。
二糖類について
一般的によく知られている二糖類には、ショ糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)などがあります。
ショ糖(スクロース)はブドウ糖(グルコース)および果糖(フルクトース)からなり、単糖類と同様にエネルギー源となりますが、虫歯の発症に関与する口内細菌を増殖させると考えられています。
糖類の検査方法
ビューローベリタスエフイーエーシーは、糖類としてはブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、脳糖(ガラクトース)、ショ糖(スクロース)、麦芽糖(マルトース)、乳糖(ラクトース)の6項目を検査しています。検査方法のフローチャートを示します。
ビューローベリタスエフイーエーシーでは、糖類以外にもさまざまな食品成分分析を実施しております。
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【出典】
『臨床栄養と生体機構からみる糖質の機能と代謝』山下亀次郎
『衛新第13号 平成11年4月26日 栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について
ビューローベリタスエフイーエーシー株式会社 検査部 理化学検査課 関 拓也