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ビューローベリタスのIPAサービスについて

ビューローベリタスのIPA(Industrial Products Assessment)サービスとは、大量生産品(自動車や家電製品、IT機器など)や次のような分野・目的で生産・使用される工業製品(一般消費財を除く)を対象に実施する製品検査(代行検査:第二者検査・第三者検査)、エクスペダイティング(工程管理)、工場監査業務全般のことをいいます。

  • 原油や天然ガス開発プロジェクト:主として海外で建設される石油掘削、油送管、製油所やLNG(Liquefied Natural Gas:液化天然ガス)関連設備で使用する各種設備・圧力容器・回転機・電機計装品類・鋼管類等。
  • 上記の下流工程にて、肥料(尿素・アンモニア)やエチレン、石油製品の製造のために建設される化学プラントで使用する各種設備、圧力容器、回転機、電機計装品類配管およびそれらに使用される鉄鋼材料。
  • 主として海外で使用される電力関係設備(原子力・火力・水力発電所・変電所等)の建設に用いる原子炉本体、蒸気発生器、配管類、発電ボイラー、発電用タービン、水車、ダム、水路、変圧器、遮断機、電機・計装品類およびそれらに使用される鉄鋼材料。
  • 海外で建設される高速鉄道・地下鉄・新交通システムに使用する鉄道車両、運用システム、信号システム、高架橋、橋梁等。
  • 海外(主に中東)で建設される、水道や海水淡水化プラント向け大型ポンプ、モーター、水道管(ダクタイルパイプ)。
  • 主として海外の港湾設備で使用する大型コンテナ用クレーン(コンテナ船にコンテナを搭載するキークレーン、港湾内のコンテナの移動に使用されるRTG(Rubber Tired Gantry crane:タイヤ式門型クレーン)。船舶の接舷に使用するゴム製の防舷物および付属部品。

 

これらの工業製品・設備に共通するリスク

  1. 対象製品一つ一つが大型・高額であることが多く、製品・設備の生産・建設に多額の投資・資金を必要とすること。(=生産失敗や納期遅延時のダメージが大きい。)
  2. 対象設備が海外にて建設されるため、当該国で使用されている海外規格および法令に適合した製品の設計・生産が求められる。
  3. 2の理由により、製品の設計・生産について国内向け製品より慎重に進める必要がある。場合により、海外規制当局の検査が必要となる。
  4. ここ10~20年の傾向として、コストダウンのため、製品の部分品あるいは製品そのものを海外に発注することが多く、海外メーカーの品質管理・工程管理を厳格に行う必要がある。
  5. 2、3、4の理由により工程、納期の遅延が発生しやすい。
  6. 長距離の海上輸送・陸上輸送を伴うことが多いため、海上輸送時の錆や塗装に対するダメージや落下等の事故のリスクが高い。

これらのリスクを回避するため、海外の石油・ガス開発・発電・工場運転・鉄道等の事業者・港湾当局が、公平で世界的に信頼を得ている検査会社に、「第三者検査」としての製品検査を要求することがあります。「第三者検査」は工事を請け負ったエンジニアリング会社や、製品の発注を受けた商社の責任・費用負担の下に実施される場合があります。

また4.5のリスクに対応するため、海外ベンダー(メーカー)を起用する頻度の高いエンジニアリング会社や国内大手メーカーが、代行検査やエクスペダイティングの要求を出すことが頻繁にあります。

また特殊な例として、ビューローベリタスが海外官庁の代行製品検査を官庁の立場で実施するケースがあります。ビューローベリタスはDEP(Nuclear Pressure Equipment Department:フランス原子力圧力機器局)の代行検査機関として、フランス向けの原子力発電所にて使用され、日本で生産される原子炉圧力容器や蒸気発生器の検査業務に当たっています。

産業事業本部 小野 隆照

 

【お問い合わせ】

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