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ウィンドファーム認証~よくある質問

1.概要

2021年12月17日、および2022年1月26日に開催したオンラインセミナー「ウィンドファーム認証の取得と活用」にて、多数のご質問をいただきました。特に多かった質問についてご紹介します。

 

Q1:ビューローベリタスのウィンドファーム認証において、どのような項目が評価対象となり、申請者はどのような図書を準備する必要がありますか?

A1:現行の陸上技術基準については、以下のリンク先にてご確認いただけます。陸上風力発電所の技術基準の改訂版は、2022年4月頃掲示する予定です。
ウィンドファーム認証

洋上については、具体的な時期は未定ですが、準備でき次第お知らせいたします。
申請に必要な図書は、以下のとおりです。

  1. ビューローベリタス技術基準に定める提出文書に該当する書類
    共通文書と評価区分(サイト条件評価、風車RNA設計評価および支持構造物設計評価)ごとに要求する文書があります。
  2. 1の文書名、文書番号、改訂番号、提出日を記載する文書リスト
  3. 評価区分(サイト条件評価、風車RNA設計評価および支持構造物設計評価)ごと、事前記入されたビューローベリタスによる評価チェックリスト。

    ※ウィンドファーム認証(陸上)の目的は、型式認証された「風車(支持構造物含む)」の設計が、外部条件および電気事業法に基づく要求事項に適合しているかどうかを評価することであり、以下の5つのモジュールで構成されています。

    (a)サイト条件評価
    (b)設計基準評価
    (c)全体荷重解析 
    (d)風車(RNA)設計評価
    (e)支持構造物設計評価

Q2:ビューローベリタスでは、洋上風力発電所に対してもウィンドファーム認証の対応は可能でしょうか?

A2:はい、可能です。洋上風力発電所についてもウィンドファーム認証の対象となります。

Q3:地盤調査、観測塔設置、風況観測などについて、事前相談は受け付けていますか?

A3はい。受け付けています。相談窓口を設置しております。

Q4:風況観測塔のマスト高さについて、選定風車型式のハブ高さ 2/3以上は必須でしょうか。また、わずかに高さが満たない場合は、どこまで許容されますか。

A4:ビューローベリタスのウィンドファーム認証技術基準では、観測高度は、原則として計画ハブ高度の 2/3 以上は必須です。わずかでも満たない場合は許容されません。

Q5:寒冷・積雪地帯において、風況観測時にセンサーが凍結し、風速計や風向計が欠測するケースがあります。
この場合、他のセンサーの計測値によって欠測を補完し、風況データ取得率が一定の割合以上あれば、ウィンドファーム認証の評価をしてもらえますか。
もしくは、風速データのみが一定の取得率を達成していればよいのでしょうか。

A5:ビューローベリタスのウィンドファーム認証技術基準では、基本的に連続した12か月以上の観測が必要です。ただし、欠測したデータについては、他の観測マスト・バックアップセンサーなどのデータを用いて補完すればよいこととしております。これにより、風況データ取得率が一定の割合以上(95%以上)あれば問題ないものと判断します。

 

2.まとめ

ビューローベリタスでは、本申請の前に「事前相談」を受け付けておりますので、申請内容や申請資料についてご不明点がありましたら、ぜひご相談ください。
次号でも、風力発電事業に関すビューローベリタス各種サービスの詳細情報をお知らせします。

産業事業本部 高橋宏史

 


【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン(株) 産業事業本部
横浜 TEL:045-641-4219 FAX:045-641-7992
神戸 TEL:078-322-0232 FAX:078-322-2418
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