ウィンドファーム認証のご紹介
~ISO/IEC 17065製品認証機関として認定されました
概要
ビューローベリタスは、2021年11月25日、公益財団法人日本適合性認定協会より、当該協会の認定基準「風力発電システム:ウィンドファーム」に基づき、ISO/IEC 17065(JIS Q 17065)の製品認証機関として認定を受けました。
日本海事協会に次いで2機関目となります。
背景
2020年10月に日本政府が表明した2050年のカーボンニュートラル達成のために、再生可能エネルギーへの投資が加速しています。さらに2021年10月に閣議決定された政府のエネルギー基本計画では、我が国の電源構成における2030年時の再生可能エネルギーの比率は従来の22‐24%から36%‐38%に大きく引き上げられました。
世界では、風力発電は再生エネルギーの中で最大規模の発電量を占めています。風力発電は四方を海に囲まれた日本において洋上にも設置可能なため、再生エネルギーのなかで最も伸びる可能性が高い領域です。
ビューローベリタスグループは、これまで欧州が先行して、日本以外の地域で、IEC61400(JIS C1400相当)に基づいた、陸上/洋上風力発電プロジェクト認証・輸送/昇降機器認証・RNA/タワー/ケーブル等製造評価(サーベイランス)業務・HSE監査を提供してきました。
今後成長する国内での風力発電事業に向けて、これまでに培ったノウハウを生かし、ウィンドファーム認証・タワー製造評価(サーベイランス)を中心に認証と評価のサービスを提供し、国内風力発電事業の成長を強力にサポートしていきます。
ウィンドファーム認証のメリット
風力発電事業者は、ビューローベリタスのウィンドファーム認証を取得することにより、電気事業法に基づいた建設工事計画審査のプロセスを簡易化することができます。
例えば電気事業法とその実施要領で定義される特殊設備ではない一般設備の場合、工事計画届出に添付される日本適合性認定協会(JAB)により認定された第三者認証機関のウィンドファーム認証のレポートを活用すれば、経済産業省の工事計画審査における専門家による審査を原則不要とすることができます。
特殊設備の場合でも、今後はウィンドファーム認証を活用することで経済産業省による審査の重複をなくし合理化を進める方針が、官民で構成するワーキンググループで検討後、2021年1月に承認されています。
ウィンドファーム認証とは
ウィンドファーム認証とは、風力発電建設サイトの環境条件の評価を行い、その環境条件に基づいて風車RNAおよび支持構造物(風車タワー)の強度および安全性が設計上担保されていることを確認し証明することです。
ビューローベリタスの委員会・分科会で、申請者が提出する図書を審査し、「支持構造物を含む1基または複数の風車が当該サイトの要求事項に適合している」と判定した案件について、ウィンドファーム認証書を交付します。
型式認証された風車に関わるウィンドファーム認証は、次のモジュールで構成されます。
- サイト条件評価
- 設計基準評価
- 全体荷重解析評価
- サイト固有の風車(RNA)設計評価
- 支持構造物設計評価
図1 ウィンドファーム認証(陸上)のモジュール
まとめ
ビューローベリタスは、風力発電に関わる認証と検査をグローバルで行う数少ない企業です。今後もウィンドファーム認証事業を通じて、日本の安全な再生可能エネルギー事業の確立をサポートしてまいります。
皆様からのご相談・ご用命をお待ち申し上げます。
産業事業本部 小野 隆照
【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン(株) 産業事業本部
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