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食物アレルギーを管理するための検査手法

2021-10-11

秋は、季節の変わり目による気温差や花粉によってアレルギー症状が出る人の多くなる時期です。今年は新型コロナウイルスの蔓延により、日常的にマスクを着用することが定着してきたため、例年よりその症状は減少するものと考えられます。

今回は食物アレルギーについてお話しします。

体に入った異物(アレルゲン)を排除しようとする働きが過剰に起こることによって引き起こされる症状がアレルギーとされ、このうち食品を食べた際に起こるものを食物アレルギーと呼びます。日本では、食物アレルギーのなかで頻度が高く症状の重篤化しやすい7種の特定原材料について、食品の容器包装や加工食品への表示が義務付けられています。

特定原材料(表示義務)-対象7品目:卵、乳、小麦、えび、かに、そば、落花生

 

特定原材料の検査

特定原材料の検査には、イムノクロマト法、ELISA法、PCR法などがあり、ビューローベリタスエフイーエーシーはすべて対応可能です。それぞれの内容をご紹介します。

 

イムノクロマト法

イムノクロマト法は抗原抗体反応とクロマトグラフィーを組み合わせた検査方法であり、迅速かつ短時間でアレルゲン物質を判定できます。専用のストリップを使用して判別します。

写真1:イムノクロマト法で使用するストリップ©Bureau Veritas FEAC

 

 

ELISA 法

ELISA 法は、食品のたんぱく質の中に抗原と呼ばれる免疫反応を引き起こす物質がどれくらい含まれているかを調べる方法です。写真2 のように、濃度が濃いほど発色します。

写真2:ELISA法で使用するウェル©Bureau Veritas FEAC

 

PCR法

PCR 法は食品のDNA を対象にしてアレルギー物質が含まれているかどうかを調べる方法です。2 点並列で実施します。Positive と同じ位置にバンドが見られたものを陽性と判定します。

写真3:PCR法での結果©Bureau Veritas FEAC

 

以上のような手法により食物アレルギーを監視し、安全な食品提供に役立てていただくことをお奨めします。

参考:消費者庁「アレルギー表示に関する情報」

 

ビューローベリタスエフイーエーシー株式会社 微生物検査課 松本 奈津実


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