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火災報知器

定期報告における防火設備点検の指摘事例

2019-04-10

建築基準法の改正により、2016年6月に施行された12条定期報告における防火設備点検の猶予期間が、2019年5月31日で終了します。
今回は、猶予期間中、2,700件に及ぶ検査実績の中で多く上がっている改善指摘事例をご紹介します。

1. 防火戸検査による指摘事項

  • 防火戸のクローザー調整不良
  • 枠の腐食
  • 軌跡内に障害物あり
  • 順位調整器の不具合
  • 遮煙材の劣化・損傷
  • 扉のぐらつき、床、枠のこすれ
  • 扉の面材の浮き
防火戸指摘事例

 

防火戸検査での指摘事項は、大別すると下記2つの要因が主となります。
(1) 建物自体との調整不具合や劣化により、防火戸の開閉ができないケース
(2) 防火戸の近くに置かれた障害物で防火戸の開閉がスムーズに行われないケース

2. 防火シャッター・耐火クロススクリーン検査による指摘事項

防火シャッター

  • 手動閉鎖装置・自動閉鎖装置の不作動
  • 開閉機制御盤の不具合
  • 開閉機ブレーキ・リミットスイッチの不具合
  • シャッターの巻き上げすぎ
  • スラット(カーテン)の変形、片流れ
  • ガイドレール・まぐさの変形
  • まぐさの遮煙材の劣化
  • 危害防止用連動中継器の予備電源の容量不足
  • 下部手動式開閉機のワイヤーの折れ・劣化
  • 障害物あり

耐火クロススクリーン

  • クロスの亀裂
  • 縫製糸の切れ・ほつれ

3. 感知器検査による指摘事項

  • 間仕切りを変更したことによる設置位置の不適
  • 煙流入口の汚れによる感知障害
  • 熱感知部のへこみによる感知障害
  • 適正な時間内に感知しない
防火シャッター指摘事例

 

防火シャッターでの指摘事項の多くは、シャッターの機械的な故障や劣化により、開閉しない事例です。

4. これまでの指摘事例を踏まえたビューローベリタスでの検査体制

防火戸・防火シャッターは普段使用されませんが、緊急時に正常な作動をしなければ尊い人命を守ることができません。
法改正から現在までのおよそ3年、ビューローベリタスでは数多くの検査を実施してまいりました。これまでの検査実績をもとに、建物の用途別・規模別・検査時間帯別などの注意点を、事前に建物管理者様と共有した上で、安全性を高めた検査を実施いたします。
新たに設けられた防火設備点検の資格者が複数在籍し、安全・安心な検査体制を整えております。また、猶予期間に実施した検査報告書や図面資料等をご提供いただければ、下見なしで机上概算見積をご提示することが可能です。
ご用命をお待ちしております。

インサービス検査事業本部 丸瀬篤史

 

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ビューローベリタスジャパン(株)  インサービス検査事業本部
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