ISO55001
(アセットマネジメント)
ISO55000シリーズ(ISO55000、ISO55001、ISO55002)は、アセットマネジメントシステム(AMS)の有効性および効率性の改善、そして持続可能な事業目標の実現を主眼に開発された新たな国際規格です。グローバリゼーションの進展は、アセット(資産)ポートフォリオとその利害関係者についても国境を取り払い、アセットパフォーマンスに対する期待はこれまでになく高まっています。それらを背景に、アセットマネジメントの効率性を評価する重要性も増しています。
ISO55001とは
ISO55001は、組織の資産管理(アセットマネジメント)を体系的かつ効率的に行うための国際標準規格です。2014年に発行され、企業や組織が保有する資産の戦略的かつ最適な管理を支援します。
ISO55001の主な対象
物的アセットである社会インフラ(上下水道、エネルギー、道路)、社会ファシリティ(建物、学校、病院、プラント)などが主な対象となり、特に社会インフラの事業においてISO55001の認証取得が進んでいます。中でも国土交通省は「下水道分野におけるISO55001適用ユーザーズガイド」を発行しており、厚生労働省では水道事業における「アセットマネジメント(資産管理)に関する手引き」を発行し、水道分野におけるアセットマネジメント手法の導入を後押ししています。
このような背景を受け、上下水道の分野での認証取得が進んでいますが、今後、道路、電力、ガス、通信、ファシリティ、プラントなどの分野の認証取得が増えていくことが期待されています。
ISO55001の特徴
- 戦略的アセットマネジメント計画(SAMP)の策定
組織の目標をどのようにアセットマネジメント(AM)目標に変換するのか、AM計画を策定するためのアプローチに変換するのか、AM目標達成を支援することにおけるAMSの役割に変換するのかを特定する文書化された情報がSAMP(Strategic Asset Management Plan)です。組織の目標と現場で立案される具体的な計画(AM計画)をつなぐものと位置づけられています。 - リスクマネジメント
対象となるアセットを洗い出し、アセットポートフォリオとしてアセットの洗い出しを行います。洗い出したアセットの持つ特性を考慮し、アセットの管理に伴う「リスクと機会」を決定します。「リスクと機会」への対処には、「リスクと機会」が時間とともにどのように変化するかを考慮します。例えば耐用年数のように、時間の経過に伴いリスクが増える要素があります。被害規模や発生確率などを考慮したリスクマトリクスの手法を用いて、アセットのリスク状況を把握し、対応の優先度、重要度を決定し対応の方針を決定します。 - 継続的な改善
アセットマネジメントシステム(AMS)の継続的な改善は、組織が設定したアセット管理の目標を達成し、その有効性を維持・向上させるためのプロセスです。組織のパフォーマンスを定期的に評価し、是正措置や予防措置を通じて、アセット管理の質を継続的に高めていきます。
具体的には、内部監査や外部審査を通じて、アセットマネジメントシステムの適合性、妥当性、有効性を確認します。主要業績指標(KPI)の分析、不適合の特定、根本原因の追究、改善機会の識別などを行い、PDCAサイクル(Plan-Do-Check-Act)に基づいた継続的な改善活動を実施します。
また、マネジメントレビューを通じて、トップマネジメントがアセットマネジメントシステムの全体的な状況を確認し、戦略的な方向性や資源配分の最適化を図ります。組織内外からの学習と経験を統合し、イノベーションを促進する文化を醸成することで、アセット管理の持続的な進化を実現します。
認証のメリット
- 資産管理の標準化
- 組織的な信頼性の向上
- 財務パフォーマンスの最適化
- グローバル基準への準拠
ビューローベリタスが選ばれる理由
- ネットワーク
40ヶ国1,600の拠点、ビューローベリタス各国が持つノウハウを共有
お客様が展開する国内外の事業ネットワークをカバー - 認証実績
約150,000社の企業に対する認証実績 - ワンストップ審査
各規格の審査の一貫性、最適化、効率化を実現
ビューローベリタスは、ISOワーキンググループのメンバーとしてISO55001の開発に携わり、その内容や要求事項に精通しています。また、石油・ガス、インフラ、不動産、電力・水道、公的機関など幅広い業界にサービスを提供してきた実績と専門知識をベースに、お客様のISO55001への適合に向けた取り組みをサポートします。
認証取得にかかる費用
ISO55001認証取得にかかる費用は、組織の規模と複雑さによって異なります。
お問い合わせください。
認証までの流れ

審査プロセスは以下のとおりです。
- お問い合わせ
- ご相談
- お見積提出
- ご契約
- 予備審査(オプション)
- 初期審査(第1段階審査)
- 本審査(第2段階審査)
- 認証書発行
- 維持審査
- 再認証審査:3年後の再認証
経験豊富な営業担当が、多種多様のご要望に応じたご提案をさせていただきます。
ISO認証取得の流れ(ISO認証取得決定~再認証審査まで)
ISO認証取得決定から再認証審査までの流れをより詳しくご確認いただけます。
契約・認証内容変更届
お客様専用ページにてログインし、ダウンロードいただきますようお願いします。
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よくある質問
| Q: | ISO55001はアセットマネジメントの規格とのことですが、アセットのオーナーや管理者、維持だけを請け負う外注先などの主体が存在すると思います。オーナーでなければ認証取得はできないのでしょうか。 |
| A: | アセットマネジメントはアセットの効果的、効率的運用を目指す規格です。アセットはもちろんのこと、アセットの管理者、メンテナンス会社など、資産の効率的運用を目指して提案する立場であっても認証は可能です。最近では下水道事業をコンセッション方式で管理運用する民間の管理会社も認証を取得しています。 |
| Q: | ISO55001の認証によって得られるメリットはありますか。 |
| A: | 上記にあるように、内部的メリットはアセットマネジメントが体系化され、そのシステムによって効率的に運用されることによる無駄の削減や事業の継続性のサポートになることが挙げられますが、外部的には入札時に競争優位性もアピールできるものと考えられます。 |