明けましておめでとうございます。年頭にあたり、ご挨拶申し上げます。
2022年は、ロシアのウクライナ侵攻による世界的なサプライチェーンの混乱、新型コロナウイルス感染症の断続的流行、インフレの加速などにより、経済と生活は大きく翻弄され続けましたが、徐々に社会経済活動を両立させる方向へと軸足をシフトし、2023年には、本格的に多くの変化が始まると考えます。
日本の経済は、インバウンドの復活や設備投資の再開に後押しされ、気候変動に対する行動と、水素や風力発電等の再生可能エネルギーの利用による脱炭素社会の実現へ向かっています。新しい働き方や人的資本経営の潮流、外国人政策、サイバーセキュリティ対策など、企業に課された責務やリスクに対する取り組みは、SDGsやESGの取り組みと一体で、自社のみならずグローバル化するサプライチェーンを通じて、さまざまなリスク評価や環境評価と連動し、経営の一部として実装されることにより経営の質の向上として経済を支え、価値創造の新たな時代を支えるものとなるでしょう。
コスト・リスク削減、品質確保には、仮想空間やデータの有効利用・活用に関する新しい技術の普及がさらにいっそう進むことが期待されます。企業がこれらの成果を統合・測定し可視化・公開することによって、安定的なサプライチェーンの構築が可能になり、ビジネスの成長につながります。
Business to Business to Societyとして
ビューローベリタスは、1828年にフランス船級協会として設立以来、世界最大級の第三者試験・検査・認証機関として「信頼・責任・志と謙虚さ・柔軟さと包容」を価値とし、「品質・健康・安全・環境および社会的責任」の分野で、あらゆる産業・事業・組織の信頼性向上を支える事業を展開しております。
近年では、食品分析や電子デバイス認証、持続可能なエネルギー開発のサポート、デジタルセキュリティ認証、風力発電システム認定基準に基づくウィンドファーム認証業務を開始し、脱炭素社会における評価・認証や人権問題への要求等、新たな社会的要求に向けた多様なポートフォリオを構築し、サービスの幅を広げています。
経営資源としての人材育成とエンゲージメントの強化、新たな働き方を通じた基盤強化による生産性と品質向上へのたゆまぬ努力を続けてまいります。
皆様にとって2023年が良い年となりますよう心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶と致します。
2023年1月4日
ビューローベリタスジャパン株式会社 代表取締役社長 外崎 達人