ウィンドファーム認証~登録適合性確認機関について~
令和4年6月15日に電気事業法が改正され、今後、陸上風力発電所の工事計画における技術基準適合性確認プロセスが変更になります。
変更のポイント
電気事業法の改正に伴い、令和5年4月以降は、以下のとおり変更となります。
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変更前 |
変更後 |
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認証機関のポジション |
民間第三者認証機関 |
政府登録適合性確認機関 |
工事計画届の事前審査プロセス |
民間第三者認証機関の審査 |
政府登録適合性確認機関の適合性確認 |
認証呼び名 |
ウィンドファーム認証 |
特殊電気工作物の技術基準への適合性確認 |
審査対象物の定義 |
風力発電所・風車・風力発電設備等 |
特殊電気工作物 |
認証スコープ |
ウィンドファーム認証: |
政府登録適合性確認機関として風力発電設備(特殊電気工作物) |
政府登録適合性確認機関の創設
今後導入が進む風力発電設備について、安全かつ迅速な審査を行うため、政府登録適合性確認機関が創設されました。同機関が適合性を確認することで、専門家会議による確認は省略されます。
政府登録適合性確認機関の登録要件
風力発電設備の性能評価が可能な高い専門性を有し、公正・中立に審査を行うことができるという観点から、経済産業省が登録適合性確認機関を厳格に審査します。
- 信頼性のある証明書を発行できる組織体制であること
- 風力発電設備に係る技術基準を熟知し、設備の安全性を総合的に評価できる能力を有しているか
手続きにおける変更点
【変更前】
工事計画届の届出前に第三者認証機関によるウィンドファーム認証を受け取り、工事計画届の届出後に産業保管監督部による審査が行われます。
ただし、特殊設備の場合は、産業保安監督部の審査の前に専門家会議による適合性の確認が行われます。
- 一般設備の場合
- 特殊設備の場合
【変更後】
工事計画届の届出前に政府登録適合性確認機関による確認文書を受け取り、工事計画届の届出後に産業保安監督部の確認が行われます。
特殊設備の場合であっても、専門家会議による確認は省略され、プロセスは同様となります。
- 一般設備および特殊設備の場合
ビューローベリタス産業事業本部では今後もウィンドファーム認証、そして適合性確認のサービスを提供します。ご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
次号でも、当社における風力発電事業における各種サービスについてお知らせいたします。
産業事業本部 高橋 宏史
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