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カバー画像(風力発電)

ウィンドファームコンポーネント認証のご紹介

2022年9月14日、ウェビナー「風力発電におけるサプライチェーンのリスクマネジメントとコンポーネント認証について」を開催しました。
今回は配信した内容の中から、認証とはどういうものなのか、風力業界における認証とは、そしてコンポーネント認証の流れについてご説明します。

目次

認証とは

What?
産業上の要求事項をベースとし、設計・製造・運転に関わることに対して、独立した第三者により評価されます。

Why?
顧客のリスクを最小化し、安心感を与え、また国際的な保証の裏付けを得るために活用されています。

When?
新製品や類似モデル製品の構想に着手した時に取得されます。

 

風力業界における認証とは

風力業界における認証は、大きく分類すると4つに分けることができます。

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風力業界における認証 典型的な対象範囲と取得申請者

 

ウィンドファーム認証:
日本独自の認証スキームで、型式認証された「風車(支持構造物含む)」の設計が、外部条件および電気事業法に基づく要求事項に適合しているかどうかを評価します。

コンポーネント認証:
対象としてはブレード、タワー、基礎、ジェネレーター、ギアボックス、制御システム、被雷システムなどが該当します。

タイプ認証:
型式認証と呼ばれるもので、そのプロジェクトに使用される主要機器に対して発行される認証です。風力発電の場合は風車が該当します。

プロジェクト認証:
発電事業者もしくはデベロッパーが風車およびその他のコンポーネントサイト固有の条件に対して、適合性について確認し、かつ使用される風車およびその他コンポーネントが正しい手順で製造され、輸送、建設されているかを確認するものです。
一般的に認証スキームはPublicな国際規格を基準とした認証と、プライベート認証、いわゆる各認証機関が独自に設計した認証スキームがありますが、ここにあるプロジェクト認証、タイプ認証、コンポーネント認証は、いずれもIEC 61400-22、IECRE OD501、502などの公的な規格に準拠する形で評価されます。

 

コンポーネント認証の流れ

コンポーネント認証は、設計評価、製造、型式試験、最終評価、証明書の5つのモジュールで構成されていますが、これらすべてを必ず取得する必要はありません。 設置しようとする風力発電所の環境によって、カスタマイズする可能性がある場合は、コンセプトのみの認証としてプロトタイプ認証にとどめておくことも可能です。汎用性を考慮し、あらゆる環境の条件において同じ仕様の製品を供給する場合は、5つのモジュール全てを事前に完了させておくことが可能です。

 

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コンポーネントの流れ

 

ビューローベリタスでは、本申請の前に「事前相談」を行います。申請内容や申請資料についてご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。

産業事業本部 高橋 宏史

 


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