Press release

ビューローベリタスが国際共同観測における与那国島レーダ向け実験試験局の登録点検と免許取得のサポートを実施

2022-06-24

2022年6月1日、ビューローベリタスジャパン消費財検査部門スマートワールド事業部は、国際共同観測研究(PRECIP/TAHOPE/T-PARCII)の気象観測を行うため、沖縄県与那国島に設置されたCバンド偏波レーダ向け実験試験局の登録点検と免許取得のサポートを実施しました。

2022年5~8月日本・台湾・米国の3か国共同で豪雨予測の高精度化を目指す国際共同観測研究(PRECIP/TAHOPE/T-PARCII)が沖縄南西諸島から台湾域にかけて実施され、日本と台湾に設置されるレーダが同プロジェクトで中心的役割を担います。
日本側の研究代表者を東海国立大学機構名古屋大学宇宙地球環境研究所の坪木和久教授が務め、沖縄県与那国島で実施されるレーダ観測では、名古屋大学のXバンド偏波レーダ、Ka バンド偏波レーダ、米国コロラド州立大学のCバンド偏波レーダの3つのレーダが用いられます。
うちCバンド偏波レーダは台湾北部に設置される米国大気圏研究センターのSバンドレーダとの同時観測で台湾から与那国島までの領域を観測し、国際共同観測において最も重要なレーダと位置付けられています。このCバンド偏波レーダに対し名古屋大学が実験試験局を開局し、登録点検と免許取得のサポートをスマートワールド事業部が行いました。
今回与那国島に設置したCバンド偏波レーダでは台湾から南西諸島の降水分布を観測します。この領域の雲・降水システムの構造や形成メカニズムと高湿潤大気との相互作用を解明し、高湿潤大気が西日本に流れ込むプロセスを予測することで、梅雨に伴う豪雨の予測の高精度化を目指します。
近年多発する激甚災害をもたらす梅雨に伴う豪雨は、日本だけでなく韓国や台湾でも共通の課題となっており、東シナ海・沖縄諸島付近の雲・降水活動の観測により豪雨予測の高精度化が実現すれば、地域一帯の豪雨災害の軽減が期待されます。

ビューローベリタスジャパン 消費財検査部門長 武井忠庸コメント:
「地球温暖化を背景に年々増えつつある豪雨災害の軽減に貢献する、社会的に有意義でかつ国際的なプロジェクトを、実験試験局の登録点検と免許取得のサポートを通じお手伝いできたことはSDGsにグローバルに取り組むビューローベリタスとしても大変光栄です。これからも第三者認証機関の立場で、持続可能な社会の実現に向け継続して取り組んでいきたい」

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沖縄県那国島レーダ観測向け実験試験局

沖縄県那国島レーダ観測向け実験試験局

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米国コロラド州立大学の C バンド偏波レーダ機器

米国コロラド州立大学のCバンド偏波レーダ機器

写真提供:名古屋大学宇宙地球環境研究所

PRECIP/TAHOPE/T-PARCII国際共同観測各プロジェクトのウェブサイト

PRECIP:(米国)
TAHOPE:(台湾)
T-PARCII:(日本)
T-PARCII:(英語)

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