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カリフォルニア州プロポジション65:食品中のアクリルアミドに関するカリフォルニア州規則集 第27編の修正[前編]

2023-02-28

カリフォルニア州環境保護庁有害物質管理局(OEHHA=The Office of Environmental Health Hazard Assessment)は、調理または加熱処理によって生成される食品中のアクリルアミドに関するカリフォルニア州規則集 第27編の修正を承認しました。この修正によって、アクリルアミドを含むとされる食品に貼付する警告表示およびアクリルアミドの許容濃度について追加のセクションが設けられました。

警告表示については、すでに2023年1月1日付にて有効となっています。

OEHHAによると、アクリルアミドは、油で揚げる、ローストやグリルする、または焼くなど高温での調理または加工中に特定の植物性食品中に生成される化学物質です。調理中の高温により、一部の食品に含まれる砂糖やその他の物質がアクリルアミドに変換されます。アクリルアミドを含む可能性が知られている食品には、揚げ物や焼き菓子、朝食用シリアル、クラッカー、クッキー、パンの外側の部分、トーストなどがあります。

カリフォルニア州法規 第27編にサブセクション25607.2(b)からセクション25607.2が追加されました。このサブセクションでは、食品中のアクリルアミドの暴露を引き起こす可能性のある企業向けに、非必須のセーフハーバー警告オプションが示されています。

■既存のセーフハーバー警告の詳細

栄養補助食品を含む食品からの暴露に関する警告は、セクション 25607.1 で指定された1つまたは複数の方法を介して提供され、また以下のすべての要素を含む場合に、要件を満たすことができます。

  1. 「WARNING:(警告:)」という単語がすべて大文字かつ太字で表示されている
  2. リストされている発がん性物質への暴露については、以下の文言が含まれていること:
    「この製品を消費すると、カリフォルニア州で発がん性が知られている(1つまたは複数の化学物質の名前)を含む化学物質にさらされる可能性があります。詳細については、www.P65Warnings.ca.gov/food にアクセスしてください。
  3. リストされている生殖毒性物質への暴露については、以下の文言が含まれていること:
    「この製品を消費すると、先天性欠損症またはその他の生殖障害を引き起こすことがカリフォルニア州で知られている(1つまたは複数の化学物質の名前)を含む化学物質にさらされる可能性があります。詳細については、www.P65Warnings.ca.gov/food にアクセスしてください。
  4. リストされている発がん性物質と生殖毒性物質の両方への暴露については、以下の文言が含まれていること:
    「この製品を消費すると、(1つまたは複数の化学物質の名前)を含む化学物質にさらされる可能性があります。(1つまたは複数の化学物質の名前)は、カリフォルニア州でがんを引き起こすことが知られているものであり、(1つまたは複数の化学物質の名前)は、カリフォルニア州では先天性欠損症またはその他の生殖障害を引き起こすことが知られています。詳細については、www.P65Warnings.ca.gov/food にアクセスしてください。
  5. 発がん性と生殖毒性の両方が含まれるものとしてリストされている化学物質への暴露については、以下の文言が含まれていること:
    「この製品を消費すると、カリフォルニア州で知られている(1つまたは複数の化学物質の名前)を含む化学物質にさらされる可能性があります。がんや先天性欠損症、またはその他の生殖障害を引き起こす可能性があります。詳細については、www.P65Warnings.ca.gov/food にアクセスしてください。
  6. 単一の化学物質への暴露に対して警告が提供されている場合、「~を含む化学物質」という部分は、上記 2、3、および 5に記載されている警告の内容から削除することができる

■新しく追加となった非必須のセーフハーバー警告オプション

  1. すべて大文字かつ太字の「CALIFORNIA WARNING:」という文言
  2. 「この製品を消費すると、高温での調理または加工中に一部の食品で生成される人体に対して発がん性物質となりるアクリルアミドにさらされる可能性があります。 この化学物質の摂取頻度や量など、多くの要因ががんを発症するリスクに影響します。暴露を減らす方法などの詳細については、www.P65Warnings.ca.gov/acrylamideを参照してください。」という文言

カリフォルニア州環境保護庁有害物質管理局(OEHHA)
アクリルアミド セーフハーバー警告オプション詳細(英語)

OEHHAが示した許容濃度レベルについては下記をご参照ください。

セクション25506 食品中に含まれるアクリルアミドの許容濃度レベル(英語)
最終規則(英語)

後編では、2023年4月1日に施行される予定アクリルアミドの許容濃度についてご紹介します。

原文:CALIFORNIA PROPOSITION 65 WARNING FOR ACRYLAMIDE IN FOOD(英語)

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