ニューヨーク州でアパレルおよびカーペットのPFAS禁止法が成立

2022年12月、ニューヨーク州知事がアパレル製品およびカーペットにおけるペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質（PFAS）の使用を禁じる2つの法律を承認しました。

アパレル製品（A07063A法案）

【定義】

• ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質（PFAS）：有機フッ素化合物の一種で少なくとも1つの完全なフッ素炭素原子を含む。
• 意図的に添加された化学物質：製品中で特定の機能をもつように意図的に添加された化学物質。
• アパレル：日常着やフォーマルな場で着用する衣服で、下着類、シャツ、ズボン、スカート、ドレス、オーバーオール、ボディースーツ、ベスト、ダンス衣装、スーツ、サリー、スカーフ、上着、レギンス、レジャーウエア、フォーマルウエア、着ぐるみ、ベビースタイ（よだれかけ）、おむつなどを含む。極端な状況下で使用するユニフォームやアウターウエアは含みません。

【法案概要】

ニューヨーク州環境保全法に、アパレル製品へのペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質（PFAS）の意図的な使用の禁止条項が追加、修正されました。施行予定は2023年12月31日で、ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質を意図的に添加されたすべてのアパレル製品の販売が禁止されます。

また、法案承認にあたり州知事は次のように述べています。
「本件の法制化を支持する過程で、環境保全局（DEC）がこの新しい法律を着実に発布し施行するために修正が必要となりました。私は、法案の定義を消費者や製造者へ明確に示し、DECに法的権限を与えました。また多くの製造者がすでにPFASを製品から除外するためのステップを踏み出しているが、彼らへ法令順守に十分な時間を与えるため、さらなる語彙の定義を加えるよう議会に働きかけ合意を取り付けました。」
ビューローベリタスでは、詳報が入り次第お伝えしていきます。

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カーペット（A09279A法案）

【定義】

• カーペット：以下のように製造されたもの。
  1．商業ビルや単身世帯または家族世帯のための住居で使用される。
  2．装飾用や機能性のために建物の内装または外装として床や路面に接着または設置されている。
  3．主に合成や天然の繊維、糸または房の上面で構成され、合成や天然の材料で作られた裏地に取り付けられている。
  カーペットには、商業用または住宅用広幅織カーペット、モジュラーカーペットタイル、人工芝、カーペットと組み合わせて使用されるパッドまたは下敷きが含まれますが、これらに限定されません。手作りのラグ、エリアラグ、マットは含みません。
• ペルフルオロアルキルおよびポリフルオロアルキル物質またはPFAS物質：少なくとも1つの完全にフッ素化された炭素原子を含むフッ素化有機化学物質の種類。

【法案概要】

カーペットのリサイクルと回収に焦点を当てた法案の一環として、ニューヨーク州では、2024年12月31日からいかなる目的でもPFAS物質で処理されたカーペットの販売が禁止されます。
新しい法律のラベル表示とリサイクルのセクションについては、続報にてお知らせします。

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