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カリフォルニア州が、マイクロファイバー汚染法案(議案番号129)を提出

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2019年3月、カリフォルニア州でマイクロファイバー汚染法案(議案番号129)が提出され、審議が進められています。
カリフォルニア州安全飲料水および有害物質施行法では、州の水資源管理委員会は公衆衛生を守るため、飲料水の規制に関する規定を管理することが義務付けられています。
現行法では、2020年7月1日以前に、政府が飲料水に含まれるマイクロプラスチックの定義を採択すること、そして海洋保護評議会がマイクロプラスチック材料汚染に対処するための州全体の戦略を実施するために予算を拡大することを義務付けています。

【ここに注目!】
今回の法案は、製品へのラベル表示を通してマイクロプラスチック汚染に対処するという以前のカリフォルニア州の法案とは異なり、マイクロファイバー汚染の削減のために可能な解決策を講じるよう州政府機関に命じるものです。

この法案は、環境中に放出されるマイクロファイバーの削減のためのベストプラクティスを特定するよう州議会に要求しています。そのため、この法案は、洗濯システムを使用する公的機関、および州政府機関から洗濯サービスを請け負う民間企業は2020年1月1日までに、工業用または商業用の洗濯システムを使用する民間企業は2021年1月1日までに、洗濯中に脱落するマイクロファイバーを捕捉するためのろ過システムを設置することを要求しています。
この法案は次のように宣言しています。

  • (1) マイクロファイバーとは、布地が洗浄されるときにその合成布地から脱落するマイクロプラスチックのサブカテゴリである。
  • (2) 長さ6ミリメートル未満のこれらの小さくて分解されない繊維は、水中のプラスチック汚染の主要なカテゴリーである。環境に深刻な脅威をもたらし、人間が消費する魚介類の中にも発見されている。
  • (3) ポリエステルなどの合成繊維で作られた衣服から、1回の洗濯で最大1,900ものマイクロファイバーが流れ出る可能性がある。
  • (4) ポリエステルは繊維産業で最も広く使用されている繊維であり、総繊維市場の約50%を占めている。
  • (5) 洗濯機や廃水処理施設からの排水は、水路や海に流れ込みマイクロファイバー汚染の重要な原因となる。

また法案は、政府機関に対し、以下の措置を2020年7月1日までに完了することを要求しています。

  • (1) 住宅用マイクロファイバーろ過システムの評価に使用される標準的な方法を採用し、さまざまなろ過システムのろ過ライン効率を公表すること。
  • (2) 個々の衣服から放出されるマイクロファイバーの量を定量化する方法を採用し、異なる製品から発生する放出量を決定するために衣料品の代表的なサンプルを検査すること。そこから得られた知見に基づいて、州委員会は、衣料品製造業者が環境に放出されるマイクロファイバーの量を減らすためのベストプラクティスを特定しなければならない。

廃水流によって水路が汚染され、その結果野生生物への影響や廃棄物の収集に対する懸念が一層高まっていることを背景に、北米では2018年から2019年にかけていくつかの州がプラスチックマイクロファイバー汚染に対処するための法律を起草し、すでに承認されたものもあります。これらは主に州民の意識を高めることを目的としており、繊維製品のラベル表示で注意を喚起することなどを要求しています。
コネチカット州・ニューヨーク州・カリフォルニア州の法案を例にとると、以下のようにそれぞれ考慮されているマイクロファイバーの定義に違いがみられます。

コネチカット州(法案承認済み):

  • 衣服の成形品に含まれる合成繊維のマイクロファイバーを対象とする。
  • 「合成繊維のマイクロファイバー」についての定義は与えられていない。

→ 法案の詳細:https://www.cga.ct.gov/2018/amd/H/2018HB-05360-R00HA-AMD.htm

ニューヨーク州:

  • 「衣服」とは個人が着用するアパレル製品を指し、帽子や靴は含まない。
  • 「プラスチックマイクロファイバー」とは、形状が繊維状で長さが5ミリメートル未満の小さな合成粒子を意味し、合成材料で作られた織物を定期的に洗浄することによって水中に放出される。

→ 法案の詳細:http://nyassembly.gov/leg/?default_fld=&leg_video=&bn=A10599&term=2017&Summary=Y&Text=Y

カリフォルニア州:

  • 「マイクロファイバー」とは、マイクロファブリックのサブカテゴリであり、合成繊維が洗浄されると合成繊維から流出する。これらの小さくて分解されない繊維は、長さが5ミリメートル未満。

→ 法案の詳細:https://leginfo.legislature.ca.gov/faces/billTextClient.xhtml?bill_id=201720180AB2379

消費財事業部 金盛 葉子

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