IMO MEPC 74(第74回 海洋環境保護委員会)開催議事録

2019/6/26up

5月13-17日にかけてロンドンにて MEPC 74(第74回 海洋環境保護委員会)が開催されました。
主な審議内容は以下のとおりです。

<SOx規制への対応に関し採択された内容>


●MEPC.320(74) 2020年SOx規制履行のための2019ガイドライン趣旨:

  • 2020年SOx規制履行のため本船の取った関連行動を日付とともに SIP(Ship Implementation Plan)に記録を残すことを奨励
  • 燃料油各成分の特性や用語の説明、また低硫黄適合燃料への変換にあたり技術的に特に注意を要する点を概説
  • 2020年SOx規制への適合検査はまずBDN(Bunker Delivery Note)に基づき行われ、その際ISO 認定試験所での燃料サンプル分析を行うかどうかを判断
  • PSCは従来通りの書類チェックに加え簡易検査キットなどを船上で使用することもあり、その簡易検査結果は不適合の根拠とはなりえないが、ISO認定試験所での分析へ進める根拠とする
  • 燃料サンプル分析にて不適合が確定した場合、出港前に不適合油全量をデバンカリングするのが原則ではあるが、旗国・PSCが同意の上で次の港までの1航海に限り認める場合もある
  • (Appendix Ⅰ)やむを得ず適合燃料油を調達できなかった場合に PSC へ提出する FONAR (Fuel Oil Non-Availability Report)の様式
  • (Appendix Ⅱ)燃料油各成分の特性ごとに考えられうる、規則上・運航上にもたらす影響をまとめた表

●MEPC.321(74) 2020年SOx規制に対するPSCのための2019ガイドライン趣旨:

  • 業者から供給されたBDNでの硫黄分含有量は規定値以下であったものの、燃料サンプル分析での検査結果が規定値を超えていた場合に本船・PSC・旗国がとるべき対応について
  • FONARを受領した場合にPSCがとるべき処置について
  • スクラバー装置及び排水・排気ガスモニタリング装置(EGS:Exhaust Gas Cleaning System)のモニタリング機能が一時的に故障した場合に許容される処置について
  • 上記モニタリング機能以外のEGS故障時に本船・PSC・旗国がとるべき対応について



<採択されたその他の主な内容>


●(MARPOL強制要件)オゾン層破壊物質やその他汚染物質の管理における電子記録簿の利用について MARPOL Annex Ⅰ, Ⅱ, Ⅴ 及び関連規則やコードを改正:電子記録デバイスは承認対象

●(NOxテクニカルコード)SCR装置はNOx証書上にエンジン設備の一環として記載される/承認方法はスキームA(搭載前にエンジンとSCRを一体で計測)及びスキームB(搭載前に個別計測し、搭載後に組み合わせて稼動計測



<承認されたその他の主な内容>


●(IBCコード・BCHコード)残留浮遊物質の排出やタンク洗浄について/硫化水素検知器の設置について

●(EEDI)phase 3 規制導入時期の見直し:2022年に前倒しになる船舶(15,000DWT以上のLPG運搬船、コンテナ船、一般貨物船、LNG運搬船、クルーズ旅客船)/コンテナ船のサイズベースの削減率はこれまでよりさらに段階を分けて設定

●(EEDI)大型バルク船(279,000DWT以上)のリファレンス値の修正

●(EEDI)年次検査後または条約改正後、7カ月以内の電子システムを通じたEEDIデータ報告義務

●(バラスト水管理装置)管理装置の承認のための搭載時運転試験について/経験蓄積期間で得たデータのGISISへの記録/証書フォームの変更



<その他審議中の主な内容>


●(EEDI)Phase 4の導入を検討/荒天下での最低推進出力制限に関して

●(GHG削減)短期的削減施策の検討(主に燃費に関する項目を指標の候補として検討)/港湾開発の奨励

●その他


その他の点も含め、議事録はこちら

 

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