EN10204及びIBRに関するQ&A

近年EN(European Standard)10204及びIBR(Indian Boiler Regulation)に基づく検査の増加に伴い、これらの検査に関するご質問が急増しています。本稿では、実際にお客様から頂いた質問を取り上げQ&A形式で紹介します。お客様の円滑な業務遂行の一助になれば幸いです。

1.
EN10204

Q1

Type 3.1 Certificate(以下3.1 Certificate)に第三者検査機関のサインがあれば、Type 3.2 Certificate(以下3.2 Certificate)になりますか。

A1

3.1 Certificateに第三者検査機関がサインをしても、3.2 Certificateとはなりません。あくまで3.1 Certificateに第三者検査機関の検査員のサイン入りであるというだけで、それが3.2 Certificateとなることはありえません。
EN10204 Type 3.2と記載したMaterial Certificateに、第三者検査機関の検査員による検査終了(合格)のサインがなされて初めてType 3.2となります。

 

 

Q2

パイプ等の卸業者で購入したパイプに、後付けで3.2 Certificateを取得することは可能ですか。

A2

100%不可能ではありませんが、限り無く難しいとお考え下さい。
卸業者が製鉄所からパイプを購入した際には、一般的な
Material Certificate(Type 3.2と記載されていない)が添付されているケースが殆どと思われます。
3.2 Certificateには”Manufacturers signature”が要求されていますので、卸業者または購入者が3.2 Certificateを作成することは可能ですが、その3.2 CertificateManufacturer(パイプの製造者)のサインを貰うことは、極めて困難と予想されます。従って基本的に不可です。

 

 

Q3

3.2 Certificateに化学成分、機械的性質等の数値を記載せず、「化学成分合格」等の表現のみで問題ないですか。

A3

記載された検査結果に基づき(あるいは立ち会いにより)、それが規格等に合致していることを確認する必要がありますので、規格に定められた化学成分、機械試験等の試験結果の数値を必ず記載下さい。

2IBR(Indian Boiler Regulation)

Q1

ASME(American Society of Mechanical Engineers)の認定を受けた溶接士が溶接を行っても問題ないですか。

A1

IBRは独自に溶接士の資格認定を要求しています。これに従い、第三者機関により資格認定を受けた溶接士以外はIBR対象品に対する溶接を行えません。
尚、資格認定の有効期間は
24ヶ月です。

 

 

Q2

IBR対象品を作るために購入した部品を対象にIBRの証明書を発行することは可能ですか。

A2

不可です。
IBRでは「Manufacturerが検査を実施する」と定められています。
また
IBR Formに対するManufacturerのサインが要求されています。Manufacturerでない卸業者のサインは認められないため、卸業者からの購入品にIBR証明書を出すことは不可となります。

 

 

Q3

ボイラー設計をASMEに基づいて行っても問題ないですか。

A3

基本的に問題はありません。
しかし、
IBRでは強度計算に関わる計算式が独自に定められていますので、その計算式に準じて強度計算を行う必要があります。

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