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計測機器の校正とトレーサビリティ

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製品の検査には様々な計測機器が使用されています。
例えば直尺、メジャー(ノギス、マイクロメーター他)その他圧力計や流量計、電流計や電圧計など検査には数え切れないほどの計測機器が使用されます。
その計測器が正しい値を示しているかどうかを確認するためには、定期的な計測器の校正が必要となります。
また、校正が正しく行われたかどうかを確認するためにはトレーサビリティが必要です。
検査官は立会いを行う際に、計測機器が校正されているかどうかを必ず確認しなくてはなりません。
これは計測した値が直接製品の合否判定につながるからです。


■ 計測器の校正とは-

JIS Z 8103:2000 のJIS計測用語の定義では 「計器又は測定系の示す値、若しくは実量器又は標準物質の表す値と、標準によって実現される値との間の関係を確定する一連の作業」と定義されています。
また備考として「校正には、計器を調整して誤差を修正することは含まない」 と定義されています。
分かりやすくいえば、計測器を校正する基準器と計測器から読み取った値を比較し、ずれがないか確認する作業といえます。


■ ISO/IEC 17025-

計測器の校正を行う試験所および校正機関は、ISO/IEC 17025(JIS Q 17025)に定められる、特定の試験または校正を実施する能力に関する一般要求事項を満たす必要があります。

試験所及び校正機関の能力に関する一般要求事項

  1. 一般要求事項
    公平性、機密保持
  2. 構造上の要求事項
  3. 資源要求事項
    一般、要員、施設及び環境条件、設備、計量計測トレーサビリティ、外部から提供される製品およびサービス
  4. プロセス要求事項
    契約内容の確認、方法の選定検証及び妥当性確認、サンプリング、品目の取り扱い、技術記録、測定の不確かさ評価、結果の妥当性の保証、結果の報告、苦情、不適合業務、データの管理
  5. マネジメントシステム要求事項
    選択肢、マネジメントシステム文書(選択肢A)、マネジメントシステム文書管理(選択肢A)、記録管理(選択肢A)、リスク及び機会への取り組み(選択肢A)、改善(選択肢A)、是正処置(選択肢A)、内部監査(選択肢A)、マネジメントレビュー(選択肢A)

■ トレーサビリティ-

トレーサビリティとは「不確かさがすべて表記された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準に結びつけられ得る測定結果または標準の値の性質。基準は通常、国家標準または国際標準」とJIS Z8103には定義されています。
検査で使用される測定機器は、より正確な目盛を持つ標準器によって校正されています。
更にその標準器は、外部の登録校正事業者が有する、より正確な標準器によって校正され、最終的には国家計量標準に辿り着きます。
不確かさがすべて評価された切れ目のない比較の連鎖によって、決められた基準に結びつけられる測定結果または標準の値の性質がトレーサビリティとなります。

測定に使用された測定機器の校正およびトレーサビリティを確認できない場合は、検査として不合格となりますので、必ず検査前に使用する測定機器の校正およびトレーサビリティの確認を行う必要があります。

産業事業本部 大平 達也

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