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船積み検査について

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日本の鉄鋼製品や回転機器などを運ぶものとして船が挙げられます。船便ですと比較的低コストで大量に製品を運搬することができます。中東やヨーロッパなど世界中に日本国内で製造された製品を問題なく輸送するためにも、船積みに立ち会う検査は非常に重要です。
ビューローベリタス産業事業本部ではおもに商社からの依頼でプレート(鋼板)やパイプ(鋼管)など様々な製品に対する船積み立会いを行っています。そこで今回は一般的な船積み検査の流れを説明します。



1.船積み検査に必要な書類 -

以下は船積み検査に必要な書類であり、依頼主で用意する必要のある書類も含まれます。


(1) Packing list(梱包明細書)
検査対象の積荷の種類、サイズ、数量などが記載された書類です。これを元に検査を行います。

 

(2) Stowageplan(載荷図、積み込み計画書)
載せる積荷の種類、サイズ、数量と、積荷を船のどこに配置するかが記載された書類です。ほとんどの場合、検査対象外の製品も含まれるので、これを確認すれば検査対象の積荷がいつ、どのタイミングで積み込みが開始されるのかが大体予測できます。

 

(3) Berth予定表
船がいつ来港し、どのBerthに着岸するか、船積みの日程、船積みの完了予定日等が記載された書類です。他船での作業の兼ね合いや、天候悪化による作業中断もあるため、変更はないかステベ(*1)に毎日確認する必要があります。
(*1) ステベ:その船の積荷に対する取りまとめを行う者のこと。

 

(4) 指定地外/船陸/船舶間交通許可書
検査員が港、船に立ち入るための許可書です。これを常に携帯し、必要のある時には提示しなければなりません。もし提示できない場合、拘束されることもあり得ます。外国往来船に乗り込む時は、税関に申告して指定地外許可書を事前入手する必要があります。

 

(5) Mate’s Receipt(貨物受取書)
荷積みが完了した製品の詳細や行き先などを記載した書類。検数協会の検査員と船のチーフオフィサーのサインが必要な書類。

 

2.ビューローベリタス検査員の主要業務-

(1) 船積み前の確認

  • 上記書類(Mate’s Receiptを除く)が揃っているか、内容に間違いはないかなどを確認します。
  • ステベと打ち合わせをし、荷積み完了予定日時、港や船内での立ち入り禁止区域や禁止事項、安全事項を確認します。
  • 乗船し、船員から必要な情報(船籍、排水量、ETA(*2)、ETD(*3))を確認し、船積み検査のため毎日乗船する旨を伝えます。

(*2) ETD:(荷積みしている港からの)出港予定日
(*3) ETA:(荷卸をする港への)到着予定日

  • 荷物が積まれる前に、船室の状況(汚れの程度、異物がないか等)を確認します。もしこの船が石炭も運搬することがある場合、船室が汚れている(または粉っぽい)ことが多々あるので注意が必要です。
  • 船室の確認が終わったら、ヤードでの積荷の確認をしていきます。サイズやマーキングで検査する製品かを確認し、おもに外観をチェックしていきます(ヤードは立ち入り禁止のことが多く、遠距離からの確認のため)。

(2) 船積み中の確認

  • 荷敷きのサイズ、置き方などを確認します。
  • 航行時に製品が荷崩れが起きないよう注意して積み込みを行っているか確認します。この確認は船積みが完了し、荷縛が終了するまで常に行う必要があります(パイプは転がりやすいので特に注意が必要です)。
  • ヤードから岸壁、岸壁から船室への運搬方法を確認します。(製品保護に気をつけているかを確認)
  • 製品からコーティングやプロテクターが外れていないかを確認します(パッケージングされている場合は外観に異常がないかを確認)。

上記を毎日確認し、検査報告書をまとめます。荷積みが完了したらMate’s Receiptを受領します(記載内容をPacking listと照合)。成果物はおもに検査報告書になります。

 

簡単に船積み検査について記載しましたが、船積みは問題なく作られた製品を問題なく目的地まで運搬するために重要な工程です。産業事業本部では顧客の要望によりさまざまな船積み検査に対応しております(夜間作業に対する立会い対応なども含みます)。
御用命がございましたら、お気軽にご相談下さい。

産業事業本部 田村優希



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