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蜂蜜の異性化糖添加判別検査について


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ビューローベリタス 食品検査事業部では、安定同位体比分析を提供しております。安定同位体比分析は食品の産地判別や原材料判別に利用されていることが知られていますが、そのうちのひとつ、蜂蜜の異性化糖添加判別についてご紹介します。これは純粋蜂蜜と表示された蜂蜜に異性化糖が添加されていないかどうかを確認する検査で、通常の質量数の12Cと安定同位体である13Cの比率を分析することにより、純粋なものか、異性化糖が加えられているかをある程度判別することが可能となります。

蜂蜜の原料となる植物は、光合成を行う植物の分類によるC3植物ですが、異性化糖の原料として多く使われるでんぷんは、とうもろこし由来のものが多く、とうもろこしはC4植物の代表的なものです。光合成の特徴の違いとして、C4植物はC3植物に比べてわずかに安定同位体13Cの割合が高いため、12Cと13Cの比率(炭素安定同位体比)を計算することによって、C3植物由来の原料だけを利用した蜂蜜か、C4植物由来の異性化糖が添加されているかをおおよそ判別することが可能となります。異性化糖の原料としては、とうもろこしやさとうきび等のC4植物だけでなく、いも類等のC3植物が使われることもあり、このような場合は区別ができないため、異性化糖添加を判別することは不可能となります。

ビューローベリタスでは国際的な規格であるAOAC Official Method 998.12の分析方法に準拠して、蜂蜜の異性化糖判別を行っています。

分析結果の報告書は下記のようになります。
● 蜂蜜炭素安定同位体比 - 〇〇.〇 〔‰〕
● 蜂蜜タンパク炭素安定同位体比 - 〇〇.〇 〔‰〕
● C4 sugar混入率   (7未満 or 以上)〔%〕
● 判定     (陰性 or 陽性)

AOAC Official Method 998.12では、C4 sugar値(混入率)が7%以上の場合に異性化糖添加と判定されますので、結果が7%未満の場合は陰性、7%以上の場合は陽性と記載します。

蜂蜜の他に果汁の異性化糖添加判別検査も行っております。お気軽にご相談ください。

参考文献
・行政情報「食品表示監視における産地判別技術」(独立行政法人 農林水産消費安全技術センター 表示監視部長 小森栄作)
・「安定同位体比分析の食品分野への応用 Vol.3 No.10 Nov. 2009」(日本食品分析センター)
・AOAC Official Method 998.12 C-4 Plant Sugars in Honey Internal Standard Stable Carbon Isotope Ratio


食品検査事業部 関口道絵


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