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プラント・EPC業界におけるRequisitionとDeviationの重要性について



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これまでNews LetterでInspection and Test Plan(ITP)やTest Procedureについて説明をしましたが、それら以外にも重要な資料や書類がございます。
今回は”Requisition”と”Deviation”について触れたいと思います。
文中、「購入者」とはプラントオーナーやコントラクター、「製造者」とは材料、機械等のメーカーを指します。


Requisition

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Requisitionは、購入者が発行する”調達仕様書”のことで、通称”レック”と言われています。
購入者が購入を計画している製品(設備、装置、材料、機器等)の仕様や適用される主な規格であるASME/ASTM、API、ISOなどの基本的な技術的要求に加え、例外的に追加や特別な要求を行うという趣旨のものです。
以前(*1)は前述のASME/ASTM、API、ISOなどの世界的に代表される規格に準ずる、またはそれらの適用範囲内で要求されるケースが殆どでした。
しかしながら、現在(*1)ではこれらの主な規格で要求される内容や網羅する範囲、技術レベル以上の要求が購入者より要求されるケースが多々あります。
技術革新や価値観の多様化に伴い、設備や製品への要求もますます高度化しています。
このような状況において、購入者は採用・適用する仕様・規格とRequisitionの内容が矛盾していないことを確認するとともに、Requisitionの内容が技術的に実現可能か否かを十分に検討する必要があります。
一方、製造者は購入者のRequisitionの詳細内容を必ず事前に入手し(*2)、これについての対応の可否を検討しなくてはなりません。


Deviation

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Deviationは、製品についての購入者側の技術的な仕様要求や購入・契約条件などに対して、製造者がその内容を検討・確認し、契約から逸脱する項目や対応できない項目についてその理由と正当性を列挙・提示し、公の周知事項とするために作成するものです。
購入者は製造者からDeviationが提示された場合、その内容についての確認が必要ですが、製造者は購入者以上に慎重にDeviationを作成する必要があります。
製造者は「購入者の要求に対して対応が可能か?」「代案は無いか?」など、契約を締結する前に検討が必要です。
前述のRequisition同様、製造者が受注を優先させ、契約の諸条件や技術的検討を十分に行わずに”No Deviation”(=”購入者からの要求は全て承諾する”という意思表示)として受注・製造を行い、製造工程の途中や出荷直前になってトラブルが発生しているケースがあります。(*2)

(*1)様々な判断基準や捉え方がありますが、ここでは1990年代半ばまでを”以前”として表現しています。
(*2)購入者と製造者と間のやり取りや受注活動は流動的であり、Requisitionの入手方法と確認のタイミングはこの限りではありません。


(監修:産業事業本部 白坂四郎)


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