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産業設備・機器類の第三者検査依頼に必要な書類 その2〜検査要領書


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前回の検査計画書(Inspection & Test Plan、以下ITP)の説明に引き続き、今回はITPの対となる検査要領書(Inspection & Test Procedure)について説明します。これらの書類は一対のものとして検査を正しく行うために必要な書類です。

検査要領書の目的は、ITPに記載されている検査項目毎に具体的な検査方法及び要領を取り決める事です。

ITPに記載されている検査は検査要領書に従って行う必要があり、検査要領書以外の方法及び要領で行った検査は不合格となりますのでご注意下さい。

検査要領書に記載すべき内容は以下の通りです。
(1) 検査項目
(2) 検査基準(合否判断基準)
(3) 具体的な検査方法

例えば、バルブの本体の耐圧試験の一般的な検査要領書の場合の記載例です。


検査要領書参考例

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(1) 検査項目

耐圧試験

(2) 検査基準(合否判断基準)

漏れ・試験圧力の低下及び変形が無い事

(3) 検査方法

試験圧力 15 MPa
使用流体
保持時間 30分
圧力計 2個(試験圧力の1.5〜3.0倍のレンジのもの)を設置 - 校正されているもの
温度計 試験対象機器の表面温度MDMT + 17℃ - 校正されているもの
試験水の塩素含有量 50 ppm以下
※水を本体に張り込む時にはバルブは50%開放状態を維持する。
※耐圧試験は本体の塗装前に行う。

合否判断基準は、必ず、検査要領書に明記する必要があります。
検査の合否判断にかかわる事項が抜けている事により、検査自体が出来ない、または検査を行っても合否判断が出来ない為、次の工程に進めない等の問題が発生します。

例えば、試験圧力については「設計圧力×1.5」あるいは、「ASMEB16.34による」と規定される場合もあります。
保持時間についても、「ASME B16.34 7.1.2による」などと規定される場合もあります。
また、炭素鋼の鋳物で製造されたバルブ等では客先からの指定が無く、表面温度、圧力、塩素含有量についての記載がない場合もあります。

上記の例にはありませんが、耐圧試験後の水の抜き出し、抜き出し後の内部のブロー方法を規定される場合も見受けられます。

全ての検査はITP及び検査要領書等を基に行われますので、検査にはこの2つの図書が必須です。正しい検査を行うためには間違いの無い図書を作成頂く必要があります。

尚、検査要領書の様式は特定されていませんので独自の様式で結構ですが、検査計画書に記載された検査項目は、全て網羅する必要があります。


産業事業本部 白坂四郎


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