アレルギー物質を含む食品検査の流れ


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より利便性の高いサービスをお届けできるよう一層の努力を重ねて参りますので、今後とも何卒ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


消費者庁が平成22年9月に通知したアレルギー物質(特定原材料7品目)を含む食品の検査方法では、スクリーニング検査としてELISA法(検査特性の異なる2種)、確認検査としてウエスタンブロット法とPCR法が記載されています。
これらの検査法は、特定原材料7品目の表示制度を行政が科学的に検証することを目的として開発されたもので、現時点で最も信頼性が高いと考えられる方法です。
ただし、食品加工による特定原材料成分の変化・分解や食品からの抽出効率の変動により、この検査法による特定原材料総タンパク質含有量の測定結果は、実際の含有量と必ずしも正確に一致しないことがある点に注意が必要です。
ビューローベリタスは、通知法に準拠した食品中の特定原材料表示義務7品目(卵、牛乳、小麦、そば、落花生、えび、かに)の含有検査を実施しています。また、表示推奨品目等の特定原材料の混入確認として、幅広い遺伝子検査を実施しています。
今回はELISA法の検査の流れを紹介します。

1.粉砕、均一化

被検食品を一包装単位毎にミキサー、フードカッター等を使用し、均一に粉砕し調整試料とします。
試料1gをプラスチック製遠沈管にはかり、検体抽出液19mlを加えて良く混合し、固形分を均等に分散させます。

(写真:コンタミネーション防止のため、専有化した器具を使用)


 

2.タンパク質の抽出

振とう機に遠沈管を横にして置き、室温で一晩(12時間以上)振とうし、抽出試料とします。
抽出試料を3,000xg、室温で20分間遠心分離し、ろ過。
ろ液を希釈液で20倍に希釈したものを測定試料とします。

(写真:振とう機)
 

 

 

3.測定操作

(1) 1次反応
抗体個相化プレートをフレームにセットし、各ウェルに標準溶液、測定試料を分注、プレート用ふたをして室温で正確に1時間静置し反応させます。

測定試料中の抗原タンパク質がプレート上の個相化ポリクローナル抗体に結合し、「個相化抗体/抗原タンパク質」の複合体を形成

(使用キット:森永生科学研究所製 モリナガFASPEK ELISAU)

 

 

(2) 2次反応
反応終了後、ウェル内の溶液を除去し、洗浄液を加えてこれを捨てる操作を繰り返し洗浄します。
この時プレートをさかさまにし、ペーパータオルの上で数回強くたたきつけ水切りを行い、液と気泡を完全に取り除きます。

 

 

 
酵素標識抗体溶液を各ウェルに分注し、ふたをして室温で正確に30分静置し反応させます。

酵素標識ポリクローナル抗体が複合体上の抗原タンパク質に結合、サンドイッチ複合体を形成


 

 

 

 

(3) 酵素反応
反応終了後、再びウェル内の溶液を除去、洗浄します。
酵素基質溶液を各ウェルに分注し、ふたをして室温遮光下で正確に20分間静置し反応させます。

酵素基質溶液を加えると、プレート上の抗原・抗体複合体に結合した酵素により呈色

 

 


(4) 反応停止
20分間静置後、反応停止液を各ウェルに分注し、軽く攪拌し酵素反応を停止します。

 

 

 

 

 
(5) 吸光度測定
反応停止後、30分以内にプレートリーダーにて主波長450nm、副波長600〜650nmの吸光度を測定します。

標準溶液の吸光度より標準曲線を作成、食品中のタンパク質濃度を算出
 

 

 



4.特定原材料由来タンパク質濃度の算出

測定した各ウェルの吸光度の平均値を算出し、4パラメーターを用いて標準曲線を作成します。
標準曲線より各測定試料溶液の濃度を読み取り、抽出操作時の希釈倍率を乗じて食品中の特定原材料由来タンパク質濃度を算出します。


 

検査及びご依頼に関する詳細は弊社ウェブサイト「アレルギー特定原材料含有検査」をご覧下さい。
 

消費財検査部門 川田明子


【お問い合わせ】
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 消費財検査部門 食品検査事業部 TEL:045-949-4664
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