遺伝子組み換え食品検査の流れ


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日本認証サービス株式会社は、ビューローベリタスジャパン株式会社のグループ企業として、ご愛顧を頂戴してきましたが、2014年10月1日をもちまして、ビューローベリタスジャパン株式会社の一部門となりました。
より利便性の高いサービスをお届けできるよう一層の努力を重ねて参りますので、今後とも何卒ご愛顧賜りますようお願い申し上げます。


ビューローベリタスは日本で唯一、米国Genetic ID社の技術を用いて検査が可能な分析機関です。 Genetic ID法では、行政法で通知されている大豆、コーン、ジャガイモ、パパイヤ、米、菜種(一部)、亜麻以外に、綿実、トマト、ビート、アルファルファ、ズッキーニなどの遺伝子組み換え作物も検査が可能であり、行政法では対象としてない品種の検知にも対応しています。 今回はお客様からご依頼いただいた検体をどのように検査しているか紹介します。

1.検体の粉砕

検体をグラインダー、フードプロセッサー、ミルサーなどを用いて全て細かく粉砕し、1g(加工品は2g)量り、2本サンプリングします。どの検体も並列で検査を進めます。

(写真:左からミルサー、グラインダー、フードプロセッサー)

 

 

 

 

2.DNA抽出・精製

Genetic ID社の抽出キットを用いてDNAを抽出します。カラムにDNAを吸着させ、不純物を除去することにより、純度の高いDNAが得られます。その後、分光光度計でDNA量を測定し、希釈します。

(写真:カラム(手前)、カラム内の液を落とす遠心機(左奥)、
チューブ内の液を攪拌するボルテックス(右奥))

 

 

 

 

3-1.PCRと電気泳動(定性検査)

PCRとはポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction)の略で、DNAのある特定の部位だけを増幅する方法です。サーマルサイクラーと呼ばれる機器を用い、以下の3種類についてPCRを行います。
(1) 各作物に特異的な遺伝子(内在性遺伝子)配列:変性の有無を確認するため
(2) 組み換え体が持っている特有の配列(主にほとんどの遺伝子組換え農産物に導入されている35Sプロモーター配列及びNOSターミネーター配列。組み換え体によってはこれらを持ち合わせないものがあるのでその場合はそれ特有の配列。):組み換え体の有無を確認するため
(3) インターナルコントロール:PCR阻害の有無を確認するため


次に電気泳動を行います。アガロースゲル(寒天のようなもの)にPCR後の溶液を入れ電圧をかけると、DNAは負の電荷を帯びているためマイナスからプラス方向に動いていきます。(青く見えているのはどれくらい流れたかの目安になるものです)

(写真:電気泳動槽とパワーサプライ)

 



アガロースゲルにDNAを染色する物質を加えているため、UVランプをあてるとDNAが発色しバンドとして可視化できます。それを付属のカメラで撮影します。

UVトランスイルミネーターでUV照射したゲル(左)
カメラで撮影した画面(右)→これに接続したプリンターでプリントアウトします

 

PCR阻害、内在性遺伝子、組み換え体それぞれについて、同時にPCRしているスタンダードと比較して結果の判定をします。

3-2.リアルタイムPCR(定量検査)

蛍光色素を用い、DNAの増幅量をリアルタイムにモニターできます。こちらも各作物の内在性遺伝子配列、35Sプロモーター配列などを増幅させるようにPCRを行います。スタンダードから標準曲線が引かれ、各検体の数値が出てきます。

パソコンに接続されているので、その測定値をエクセルの計算式に入れて組み換え率を計算します。

定性検査は検定点(例えば0.1%など)を超えているか超えていないかの結果であるのに対し、定量検査は具体的な数値として結果が出ます。

検査及びご依頼に関する詳細は弊社ウェブサイト「遺伝子組み換え食品検査(GMO検査)」をご覧下さい。


 

消費財検査部門 佐野有子


【お問い合わせ】
ビューローベリタスジャパン株式会社
 消費財検査部門 食品検査事業部 TEL:045-949-4664
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ビューローベリタスのサービス:遺伝子組み換え食品検査(GMO検査)


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