グリーンビル評価新ツール「CASBEE不動産」の活用可能性
〜GRESBにおける評価向上を目指すツールとしてのCASBEE不動産の活用


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2012年に「CASBEE不動産(事務所版)」がリリースされ、先行認証を含め既に50物件程が評価認証を受けました。2014年には「CASBEE不動産(店舗版)」が新たにリリースされることにより、評価対象の用途拡大と更なる普及が期待されます。

「CASBEE不動産」普及の背景には、GRESBが大きな要因となっております。GRESBとは、“Global Real Estate Sustainability Benchmark”の頭文字をとった略称で、欧州の年金基金グループが創設した不動産会社・運用機関のサステナビリティ配慮を測るベンチマークです。主に欧米の主要機関投資家が投資先を選定する際に活用しています。
GRESB評価では、個々の不動産ではなく、不動産会社・運用機関単位を評価対象とし、サステナビリティに関する情報開示、方針・運営、計測・認証などを総合的に評価する仕組みが採られています。そして、GRESBの評価項目の中に環境認証を受けた保有物件を問う項目があり、その中に、CASBEE不動産が評価対象となっていることが、CASBEE不動産普及の大きな要因となっています。
LEEDやBREEAM或いはCASBEE新築の場合、評価認証取得までに要する時間とコストが少なくありません。しかし、CASBEE不動産の場合、短期間且つ低コストでの評価認証取得が可能のため、既存物件を所有する不動産会社・運用機関にとっては、GRESBにおける評価向上を目指すにあたって非常に使い勝手のよいツールとして活用されつつあります。

CASBEE不動産の評価対象用途も拡がりを見せる中、「GRESBにおける評価向上を目指すツールとしてのCASBEE不動産の活用」という流れは今後更に普及するものと期待されます。


CASBEE不動産とは

CASBEE不動産は、不動産投資家や不動産オーナー、アセットマネジャー/プロパティマネジャー、テナントなど様々な不動産マーケットのプレーヤー向けに活用されるよう設計・開発された超簡易型の建物環境格付システムです。
格付け方法については従来のCASBEEと同様、「S」「A」「B+」「B-」「C」の5段階格付ですが、評価項目が従来のCASBEEから、およそ5分の1と大幅に絞り込まれながらも、CASBEE標準版の評価結果との整合性やUNEP SBCI(*1)の提唱する国際共通項目を考慮することで、国内外の不動産マーケットプレーヤーに対し環境性能評価を分かりやすく示している画期的な環境格付システムです。

(*1)United Nations Environment Programme Sustainable Buildings and Climate Initiative
:国連環境計画 持続可能な建築物及び気候変動イニシアチブ


■メリット

スピーディー且つ低コストで認証取得が可能です。不動産ポートフォリオで複数物件の認証取得も低コストで可能です。

既存建物が評価認証対象のため、建物運用体制が整っていれば、築古物件でも高評価を受ける可能性があります。

UNEP SBCIが提唱する国際共通項目の導入により、テナントリーシングの際の外資系企業やグローバル企業へのアピールになります。

現在は事務所のみが評価認証の対象ですが、今後は他の用途も評価認証の対象になる見込みです。(商業施設が2014年後半より対象になる見込み)


建築認証事業本部 山口成


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