鋼板検査〜代表的な検査や立会項目

昨今、原油・ガス開発や発電所・プラント建設プロジェクト等において、日本メーカー勢がプロジェクトそのものを受注することはできなかったが、鋼板に関しては発注を受けるというケースがみられます。また、船級材の需要が落ち込む中で、一部メーカーはパイプ原板受注にも乗り出しています。これらを背景に、ビューローベリタスのような第三者検査機関(TPI:Third Party Inspection Body)への3.2 Certificationに関するご相談・お問い合わせが増加傾向にあります。 そこで、本稿では鋼板検査の代表的な検査及び立会項目を紹介します。

1.オフラインで実施される代表的な検査及び立会項目
(1) Visual & Dimensional Inspection
  a) 両表面の材料疵や当り疵等を目視で検査します。
 

  Visual Inspection ‐ Surface (表面 目視検査) Visual Inspection - Opposite.- Surface (半対面 目視検査)
  b) 各寸法要素が注文サイズや規格を充足しているか、測定機器を使用して検査します。
 

  Measuring - Width (幅の測定) Measuring - Length (長さの測定)
 

 
 

Measuring - Wall Thickness (板厚の測定)

 
     
(2) Witness : Non Distractive Test - Manual Ultrasonic Test (NDT - MUT)
 

Auto Ultrasonic Test (AUT)のIndicated Portion(指示箇所)について、MUTで最終判定を行います。
また、各Side(側面)のMUTを実施します。検査員はスクリーンの波形を見ながら判断します。

 

 

Indicated Portion (指摘箇所)

Side MUT (側面の主導超音波試験)

   
(3) Witness : Mechanical Test
  各規格に則って厚板の性能評価を実施します。下記は、引張試験・衝撃試験の一例です。
 
  Confirmed Specimens (引張試験片の確認) Temperature of Charpy Test (衝撃試験の実施温度の確認)
 
  After tested-Tensile Test (引張試験の破断面の確認) After tested-Charpy Test (衝撃試験片の破断面の確認)

上記以外に、お客様のご要望や各種規格等に基づき、Corrosion Test, PMI(Positive Material Inspection), Hardness Test, DWTT(Drop Weight Tear Test), CTOD(Crack Tip Opening Displacement)等を実施します。

 
(4) Residual Magnetism Check  
  主に溶接性を良くするために残留磁気の測定を行います。
 

 
(5) Marking Check  
 

顧客の要望に沿ったマーキング(Shipping Mark)や各規格に則ったマーキングがされているかを確認します。トレーサビリティの観点からも大変重要なものとなります。
マーキングにはステンシルと刻印があります。

2.オンライン立会検査

お客様のご要望により、QCP(Quality Control Plan)やITP(Inspection Test Plan)に沿って、オンラインで指定された各ステージのWitness/Monitorを実施します。パイプ原板を対象とするケースが多数です。 全工程は15以上にも及びます。当然、検査員には高度の知識が要求されます。
主な流れは下記のようになります。

(1) Steel Making/製鋼
(2) Plate Rolling/圧延
(3) Heat Treatment/熱処理
(4) Sampling/試験材採取

(5) Marking
(6) VDI/表面・寸法検査
(7) NDE/超音波検査を含む非破壊検査
(8) Mechanical Test/機械試験

産業事業本部 松田収平

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