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2024年2月19日から23日にかけて、MEPCの小委員会であるPPR 11(第11回汚染防止・対応小委員会)が開催されました。主な審議内容は以下のとおりです。
またその他の主な審議内容は下記よりダウンロードできます。
POLLUTION PREVENTION & RESPONSE 11TH SESSION(PPR 11)SUMMARY REPORT(英語)
<MEPC 82 で承認予定の内容>
- IBCコード関連:MEPC.1/Circ.590(タンク洗浄添加剤についてのガイダンスノートおよび報告フォーム)の改訂
- 北極海域でのブラックカーボン排出規制(推奨ガイドライン)
―ブラックカーボン排出による影響削減のための、排出管理計画や技術的対応などについてのベストプラクティスに関するガイダンス案
―ブラックカーボン排出量の測定、モニタリング、報告に関するガイドライン案
注:ブラックカーボンとは大気中を浮遊するエアロゾルの一つでディーゼルエンジンの排気ガスや石炭やバイオマス燃料の燃焼など、炭素を主成分とする燃料が燃焼した際に発生する物質です。 - MARPOL条約付属書VIとNOxテクニカルコード2008の改訂案
―エンジンのテストサイクルの明確化を含む多様な運転プロファイルおよび、大幅な改造を行ったエンジンの認証に関して - OPRC/HNS議定書(危険物質および有害物質による汚染事故のための準備、対応、協力に関する議定書)の実施に向けて
―地域での油、危険物質、有害物質による海洋汚染に対する緊急対応計画の開発のためのガイドライン案に緊急対応計画の調整や、調整のためのグループの結成、リスクについての理解の向上、意識づけと訓練の開発、などを盛り込む - 北極海での重油を燃料として使用、または運搬の禁止に対する緩和措置に関するガイドライン案
―北極海沿岸国が実施する重油によるリスクの低減措置を支援する
―北極海沿岸国籍の船舶が自国内で運航する場合の緩和要件
―船舶運航者に対する流出リスク低減措置の勧告
注:北極海沿岸国は、ロシア、カナダ、アメリカ合衆国、デンマーク、ノルウェーの五か国です。 - 船舶からのプラスチックペレットの流出について
―プラスチックペレットの海上輸送に関する勧告についてのサーキュラー案(義務要件については今後検討)
―船舶から流出したプラスチックペレットの回収についてガイドライン案
○最近の事例に基づいて作成されたガイドラインであり、今後経験の蓄積に伴い更新される
○油と混合したプラスチックペレットの回収については異なるガイドラインでの対応が望ましい
<その他の審議内容>
- IBCコード関連:MEPC.2/Circ.30リストへの追加貨物について
- 船体付着生物の管理に関連した、水中洗浄システムに関するガイダンスの策定では、次の観点を含める
―船体防汚塗料へのダメージ軽減を考慮した計画、実施、報告を行う
―水中洗浄サービスプロバイダーの認証や、水中洗浄システムの検証について - 排気ガス浄化システム(EGCS)からの排水に関する規則およびガイダンスの評価
―加盟国にGISISを用いて地域規制に関する情報を報告することを要請。また、GISISにてその他報告するものを検討中
―EGCSでの洗浄に使用した排水の環境リスク評価の為、排出係数の開発を目的とした専門家チーム設立を要請 - 汚水処理設備の排水基準と性能試験に関するガイドラインの改訂について
―排出や維持管理の計画や記録に焦点をあてて改訂する
―汚水処理水の水質に関連するものや、その他のガイドラインを特定